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2003 年度 実績報告書

熱分解分子蒸留による植物バイオマスの糖化

研究課題

研究課題/領域番号 15310046
研究機関東京大学

研究代表者

空閑 重則  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60012051)

研究分担者 安藤 恵介  東京農工大学, 農学部, 助手 (70262227)
服部 順昭  東京農工大学, 農学部, 教授 (90115915)
和田 昌久  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40270897)
キーワードセルロース / デンプン / レボグルコサン / セロビオサン / 真空熱分解 / 炭酸ガスレーザ / 赤外線レーザ分解
研究概要

バイオマスの有用物質への高効率での変換を目的としてセルロースの急速熱分解によるレボグルコサンの調製を次の三種の手法で試みた:A.石英円筒管+スライド式電熱ヒータによる真空熱分解、B.ガラス丸底フラスコ+マントルヒータによる真空熱分解。その場合セルロース試料を底部に置いて全体を徐々に加熱する方法(B1)と、フラスコ底部を熱しておいて上から試料を落とす急速熱分解法(B2)を比較した。C:アルゴン中あるいは真空中での赤外線レーザの照射。
得られた熱分解シロップの成分を旋光度及びガスクロマトグラフ-質量分析計で分析したところ、上記三法のうちBが最も多くのレボグルコサンを与え、その収率は対セルロースで50〜55%に達した。B1とB2ではほとんど差がなかった。デンプンに対しても同じ処理が可能であったが、レボグルコサンの収率は30%台であった。Cのレーザ分解においては、水には溶けるがメタノールに溶けない成分がかなり生成し、液体クロマトグラフィーによればセロビオースあるいはセロトリオースの還元端が無水糖になった分子である可能性が高い。このためレボグルコサンとしての収率は15%程度であった。結果としてBの真空熱処理が最も高いレボグルコサン収率を与えるので、連続大量処理にはB2の方法が最適である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2012-10-09  

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