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2004 年度 実績報告書

マイクロ化味覚・嗅覚融合センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15310106
研究機関九州大学

研究代表者

都甲 潔  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (50136529)

研究分担者 黒木 幸令  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40234596)
林 健司  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (50202263)
岩倉 宗弘  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (80325547)
服部 励治  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (60221503)
蟻川 幸彦  長野県食品工業試験場, 主任研究員
キーワード味覚センサ / 匂いセンサ / マイクロ化 / 界面電位制御 / フローインジェクション / 脂質膜 / 官能検査 / 感性データベース
研究概要

1)マイクロ化味覚センサの開発
半導体微細加工技術を用いて味覚センサ電極部の微小化を行った.走査型プローブ顕微鏡により,味物質と脂質膜電極表面の相互作用の状態を観察した.電極材料としてガラス基板上にAg,Au,Pt等の各種電極をスパッタリングで形成し,応答感度および耐久性において電極形成の最適条件を求めた.さらの脂質膜の電極上の形成条件についても同様の観点から検討し,これまでのものと同等の感度および耐久性を有するセンサデバイスを作成できた.なお,マスクの作成にはEB露光装置,マスクの修正や微小領域の加工には収束イオンビーム装置といった既存の装置を用いた.
2)マイクロ化匂いセンサの開発
同様に界面電位制御型匂いセンサの微小化を行なった.匂い物質の吸着部にはAuをガラス基板に蒸着したものを用いた.また、走査型プローブ顕微鏡により匂い吸着表面および吸着サイトの構造解析を行った.
3)センサの組み込み
フローインジェクション式の測定システムを構築し,開発した微小化味覚センサおよび微小化匂いセンサを組み込み、微量サンプルによる測定の自動化を可能とした.
4)マイクロ化融合センサを用いた食品の測定
実際の食品(清酒)の味と香りを味センサおよび匂いセンサで計測し,それらの数値化を行った.
5)データベースの構築
官能検査を実行し,センサの測定結果と官能検査の結果を照らし合わせ,ワイン及び日本酒の品質やおいしさの評価のためのデータベースを作成した.食品(ワイン,日本酒、野菜類)の風味,品質,おいしさを構築する指針となった.
6)嗅覚生理学実験
ラットの匂い刺激に対する反応を測定した.この結果、人間において個々の特性を考慮した感性データベース作成のための知見が得られた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 味覚センサの開発と利用の動向2004

    • 著者名/発表者名
      都甲 潔
    • 雑誌名

      化学工学 68・6

      ページ: 306-308

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Evaluation of Smell Pollution by the Flavor-water Measuring Method2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Kugimiya et al.
    • 雑誌名

      Proc.ICEE

      ページ: 42-45

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 感性バイオセンサとIT社会2004

    • 著者名/発表者名
      都甲 潔
    • 雑誌名

      電学論E 124・7

      ページ: 229-232

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Observation of the Surface of Lipid/Polymer Membrane of Taste Senor2004

    • 著者名/発表者名
      H.Shimakawa et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 21st Sensor Symposium

      ページ: 165-168

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Augmentation of sensitivity to urinary pheromone and excreting of urinary pheromone by sexual experiences2004

    • 著者名/発表者名
      M.Kashiwayanagi
    • 雑誌名

      Chem.Senses 30

      ページ: 138-139

  • [雑誌論文] Study of Sweet Taste Evaluation Using Taste Sensor with Lipid/Polymer Membranes2004

    • 著者名/発表者名
      M.Habara et al.
    • 雑誌名

      Biosensors and Bioelectronics 19

      ページ: 1559-1563

  • [図書] 感性の起源2004

    • 著者名/発表者名
      都甲 潔
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      中央公論新社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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