研究課題
・昨年度に引き続き、英国(大英図書館・国立公文書館・ロンドン大学東洋アフリカ研究所(SOAS)など)およびオーストラリア(シドニー大学・オーストラリア国立大学・国立図書館など)で資料収集を行った。ただし、当初英国・インド出張を予定していた分担者1名(ミャンマー生まれ・米国籍)は、在日英国大使館スタッフの不適切な対応により出発予定日までに英国の入国ビザ発給を受けられなかったため、出張そのものを断念した。上記の事情により、他の分担者による英国とオーストラリアでの資料収集に切り替えた。改めてこの国に関する調査研究の難しさを痛感した次第である。・上記の調査・収集によって得られた資料の中から、前年度の研究打ち合わせの中で選定された地誌項目に関する情報の入力を引き続き行った。最終的に、全国の村落レベルまでの地名データの入力が一通り完了した。また、全国の都市・村落の経緯度データ約2万件と、ヤンゴン・マンダレー両管区の沿革についての資料も入力した。・ヤンゴン・マンダレー・バゴー3管区の地名データの修正と、資料に現れた統廃合・名称変更の把握を行った。また、ビルマ語資料中のビルマ文字表記地名と英語資料中のローマ字表記地名の照合を支援するプログラムについて研究し、試験的な照合を行った。これについては更に改良の余地があり、引き続き研究を行うことにしている。・分担者がビルマの地誌・地理あるいは地名に関して行った研究をまとめた冊子体研究成果報告書は、現在作成中である。
すべて 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
「表記の習慣のない言語」論集(塩原朝子・児玉茂昭編)
ページ: 71-79
不可視の時代の東南アジア史-文献史料読解による脱構築(平成15〜17年度科研費研究成果報告書:大阪市立大学)(早瀬晋三編)
ページ: 130-180
Elusive Borders : Changing Sub-Regional Relations in Eastern South Asia (K.Inoue, E.Arai, M.Murayama (eds.))((Institute of Developing Economies))
ページ: 137-155
Burma at the Turn of the Twenty-First Century. (Monique Skidmore (ed.))(Honolulu, University of Hawai'i Press.)
ページ: 154-173
社会人類学年報 Vol.31
ページ: 31-60
Reconsidering the Japanese Military Occupation in Burma (1942-45)(Nemoto Kei, ed.) (印刷中)
ページ: 18