研究分担者 |
根本 敬 東京外国語大学, アジアアフリカ言語研究所, 教授 (90228289)
土佐 桂子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90283853)
高橋 昭雄 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90282706)
渡辺 佳成 岡山大学, 文学部, 助教授 (80210962)
岩城 高広 千葉大学, 文学部, 助教授 (90312925)
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研究概要 |
・まず「ビルマ地誌データベース」の細かい性格づけ,データベースに盛り込むべき内容,用いる資料,データベースの形式についての議論を行った。 ・議論に基づき,国内外での資料収集を行なった。英領期に作成されたBritish Burma Gazetteer(1880)およびその翻訳である東亜研究所『ビルマ地名要覧』(1943),ビルマ社会主義共和国連邦宗教内務省(1974)『州・管区に存する郡ごとの市・地区・村落群および村落』(14冊),ミャンマー連邦内務省(2003)『州・管区に存する県・郡・小郡・市・地区・村落群および村落(国土の様相)』(14冊)ビルマ社会主義計画党中央総局(1985)『州・管区の記録』(19冊)の他,英国(大英図書館・国立公文書館・ロンドン大学東洋アフリカ研究所(SOAS)など)およびオーストラリア(シドニー大学・オーストラリア国立大学・国立図書館など)などでも資料収集を行った。 ・収集した資料は,順次入力を行なった。ミャンマー(ビルマ)連邦の全14行政区画(管区および州)のうち,ビルマ族の居住する地域の中で特に重要な地域と考えられるヤンゴン管区・バゴー管区およびマンダレー管区のデータについては,政府内務省の編纂した上記地名データを,旧版(1974)・新版(2004)とも入力し,校正を行い,新旧版を照合して統廃合・名称変更の実体を把握した。それ以外の管区・州についても,データの入力はひととおり完成している。また全国の都市・村落の経緯度データ約2万件と,ヤンゴン・マンダレー両管区の『記録』(1985)の入力も行なった。 ・またデータベース内で用いるビルマ語の表記のしかたを定め,ビルマ語資料中のビルマ文字表記地名と英語資料中のローマ字表記地名の照合をプログラムによって行なう技法について研究し,試験的な照合を行った。これについては更に改良の余地があり,引き続き研究を行うことにしている。少数民族言語,特にモン語,ジンポー語の表記のしかたについても検討を行なった。
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