研究課題/領域番号 |
15310175
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
原科 孝雄 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00090035)
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研究分担者 |
高松 亜子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20206874)
池田 斉 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00107616)
深津 亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10113614)
加澤 鉄士 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (20204373)
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キーワード | ジェンダー / 医療、生命科学 / 外科学 / セキュアネットワーク / データベース / マルチメディア情報処理 |
研究概要 |
1)初版ガイドラインに従って手術を行った症例の継続長期評価 「性別適合手術」は10名(FTM9名、MTF1名)であった。目的とする性別に類似した形態を得るために受けた手術回数は1回が4名、2回2名、3回3名、5回1名。手術瘢痕の修正を希望するものが存在する。術後にはホルモン投与量が減少した。「精神的変化」希望とする性別での心理的適合度がました。術後精神的満足度がました。「社会適応度」全例で希望する性別で職業に従事し生活が安定し、平成16年「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行され、8名(FTM8名、MTF0名)が性別変更、2名が結婚した。「その他」1名が合併する悪性腫瘍により死亡。 2)第2版ガイドラインにもとづいた診断と治療の継続。 17年度(4月1日から12月31日まで)に性同一性障害の診断と治療のガイドライン(改訂2版)のもとに第2段階の治療(ホルモン療法と乳房切除術)への移行が検討されたFTMの症例数はのべ123例で、両側乳房切除術を42例に対して行った。性別適合手術は累計34名が検討され23名(FTM16,MTF8)に実施した。 3)医療チームのメンバー間の情報共有強化と、個々の症例の情報機密性の保持が可能なシステムの構築。 電子ネットワークを用いた医療チームのメンバー間の情報共有強化のため、用いる診療記録、意見書、申請書類の統一書式の整備を行ない、平成16年度に購入したサーバー上に、構築したフローに沿ったシステム機能を定義し管理データ200項目を定義した。共有可能なネットワーク型診療データベースのプラットフォームを作成した。平成15年度から17年度に乳房切除術を受けた136例の術前術後規格形態写真をファイルサーバーに収載した。
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