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2005 年度 実績報告書

現代世界における「宗教」研究の新動向をめぐる調査および検討

研究課題

研究課題/領域番号 15320012
研究機関東京大学

研究代表者

鶴岡 賀雄  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60180056)

研究分担者 金井 新二  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 名誉教授 (30114440)
市川 裕  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (20223084)
池澤 優  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (90250993)
村上 興匡  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (40292742)
鎌田 繁  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70152840)
キーワード宗教概念 / 近代 / ポストコロニアリズム / 構築主義 / スピリチュアリティ / 国際宗教学宗教史会議
研究概要

近年の世界の宗教学、宗教研究においては、これまでやや自明視されてきた「宗教(religion)」という概念が、十九世紀西欧における知と権力の枠組みの中で構築されてきたものであることの指摘がさまざまな視点からなされている。「宗教」概念を巡るこうした反省を踏まえて、二十世紀の末葉から世界の宗教学界にさまざまな新動向が見られるようになっているが、本研究は、そうした動向を調査し咀嚼した上で、新しい視点からどのような宗教研究が可能かを模索しようとするものであった。
そのために、研究初年度以来、年に数次の研究集会を開催し、専門分野を異にする研究分担者がそれぞれの研究領域を巡る新動向について報告し、また自らの研究の今後の方向を示す研究発表を行って、問題の理解と深化に努めてきた。その個々の成果については、すでにさまざまな場所で発表、刊行されてもいるが、まとまったかたちでは『研究報告書』に論文のかたちで報告する。
また、研究期間の間に、世界最大の宗教学会である国際宗教学宗教史会議(IAHR)の第19回世界大会が東京で開催され(2005年3月)、研究代表者、研究分担者の全員がこの機会に研究発表等を行った。その際に本研究の成果が生かされていることは言うまでもない。また、この世界大会(5年に一度開催)には、全世界から1500名に上る研究者が参加し、1700余の研究発表がなされて、過去最大の大会となったが、同大会における世界各国の第一線の研究者による研究発表に触れえたこと、また世界の多様な地域からの研究者との直接的研究交流を行えたことは、「現代世界における宗教研究の新動向」を探るための格好の機会となった。同大会への参加や運営自体(本科学研究費研究の参加者はほぼ全員が同大会の運営の実質的部分を担当した)が、本研究にとって資するところはまことに大きかったといえる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 近代日本における宗教経験をめぐる言説2006

    • 著者名/発表者名
      深澤 英隆
    • 雑誌名

      宗教哲学研究 23

      ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 言葉によって神に近づく-ルイス・デ・レオン『キリストの御名』への序章-2005

    • 著者名/発表者名
      鶴岡 賀雄
    • 雑誌名

      東京大学宗教学年報 22

      ページ: 1-19

  • [雑誌論文] 宗教現象学の百二十年によせて2005

    • 著者名/発表者名
      金井 新二
    • 雑誌名

      宗教研究 343

      ページ: 93-114

  • [雑誌論文] 第19回国際宗教学宗教史会議世界大会公開シンポジウム「宗教と文明間の対話」報告2005

    • 著者名/発表者名
      鎌田 繁
    • 雑誌名

      宗教研究 345

      ページ: 1-18

  • [雑誌論文] 第19回国際宗教学宗教史会議世界大会公開シンポジウム「戦争と平和 その宗教的要因」報告2005

    • 著者名/発表者名
      山中 弘
    • 雑誌名

      宗教研究 345

      ページ: 16-42

  • [雑誌論文] 第19回国際宗教学宗教史会議世界大会公開シンポジウム「普遍主義的宗教と地域文化」報告2005

    • 著者名/発表者名
      澤井 義次
    • 雑誌名

      宗教研究 245

      ページ: 87-106

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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