研究課題/領域番号 |
15320016
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
西谷 修 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (20189286)
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研究分担者 |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 助教授 (10274680)
阿部 賢一 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 助手 (90376814)
米谷 匡史 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80251312)
大川 正彦 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80323731)
林 みどり 明治大学, 政経学部, 専任講師 (70318658)
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キーワード | ネオ・リベラリズム / 戦争とメディア / 9・11後 / 経済的リベラリズム / 内戦 / フォト・ジャーナリズム / ボスニア / 暴力論 |
研究概要 |
5月に中核メンバーで年間計画を策定。現代の戦争の問題にグローバル・メディアの問題を絡ませ、6月4日(金)にシンポジウム「911以後の世界とフォト・ジャーナリズム〜メディア・ウォールを突き崩す」を開催すると同時に、翌5日(土)にはメンバーのひとり酒井隆史の刊行した『暴力の哲学』(河出書房新社)を軸に、明治大学の重田園江をコメンテーターに迎えて、現代の戦争を掘り下げる研究会を開催した。この6月のシンポジウムを発展させるかたちで、COE史資料ハブ地域文化研究拠点と共同で、写真展およびシンポジウム「視覚の地政学〜メディア・ウォールを突き崩す・II」を開催。イラク戦争に独自の報道を展開したカタールの衛星テレビ局アルジャジーラから人を招き、グローバル・メディアのあり方を検証するとともに、アメリカの戦争写真家ジェームズ・ナクトウェイとの討論も行った。この記録は、"DAYS JAPAN"2005年1月号、および雑誌『世界』2005年3月号に掲載された。 また、9月には20世紀の世界戦争と冷戦期を潜って、その後の内戦を体験し、今ネオ・リベラリズムの浸透のなかでEUに統合されつつあるボスニアを中心に旅行を行い、ベルリン、プラハ、サラエボ、ウイーンを訪ねて、戦争の記憶を垣間見るとともに、グローバル化の浸透状況を視察した。これについては2005年3月に55ページの報告書を作成した。
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