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2004 年度 実績報告書

病院環境をめぐる思想-フランス精神医学制度の歴史と現状から見えてくるもの

研究課題

研究課題/領域番号 15320017
研究機関京都大学

研究代表者

多賀 茂  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (70236371)

研究分担者 杉万 俊夫  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (10135642)
立木 康介  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (70314250)
三脇 康生  仁愛大学, 人間学部, 助教授 (40352877)
キーワード精神医学 / 病院 / 思想 / フランス / 環境
研究概要

私たちの研究課題は、
1)フランスの精神医学制度の現状(特にセクター制度と呼ばれるフランス独特の地域精神医療制度)を調査・研究すること
2)制度論的精神医学の実際と理論を調査・研究すること、
3)フランスの精神科施設において精神分析が果たしている役割を調査・研究すること、
4)以上で明らかになった特徴の背後にある歴史的事情を調査し、その基盤にある理念を明らかにすること、
5)以上からの結論を、日本における病院環境をめぐる諸問題に適用することであるが、今年度は以下のような活動を行い、上記のすべての点について調査・研究を進展させた。
-フランスにおいて精神科医・精神分析家・心理カウンセラーと対談し、フランスの精神医学制度の現状について調査した。またフランス国立図書館において蔵書を調査し、フランスの精神医学制度の歴史について資料を収集した。(2004年8月、2005年2月)
-制度論的精神医学の拠点であるラボルド・クリニックを訪問し、制度論的精神療法の実情を調査するとともに、夏の文化祭にも参加した。(2004年8月)
-ティロ・ヘルド氏(ボン大学)、菅原道哉氏(東邦大学)を招き講演会を開催し、「病院の内と外」というタイトルで、セクター制度の日本への適用の可能性について検討した。(2004年6月)
-建築家高崎正治氏を招き講演会を開催し、病院建築が精神医及ぼす影響について検討した。(2004年12月)
-精神科医和田央氏(洛南病院)を招き講演会を開催し、精神医療をめぐる環境に関して、日仏の比較を行った。(2005年2月)
-沖縄のいずみ病院を訪問し、制度論的精神医学の日本への適用の可能性について検討した。(2005年3月)
-立木康介氏(メンバー、京都大学)による発表をもとに、精神分析と精神医療の関係について検討した。(2005年3月)

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 逸脱、排除、自由-怪物的身体をめぐる考察2005

    • 著者名/発表者名
      多賀 茂
    • 雑誌名

      フランス文学における身体 -その意識と表現(吉田城編) (刊行予定)

  • [雑誌論文] 表現準備療法について(あるいはドゥルーズ=ガタリとスピノザからみた精神科臨床2005

    • 著者名/発表者名
      三脇 康生
    • 雑誌名

      仁愛大学心理臨床センター紀要 創刊準備号(刊行予定)

  • [雑誌論文] 20世紀における精神医学の臨床研究の歩み2004

    • 著者名/発表者名
      アンヌ・ファゴ=ラルジョー, 多賀 茂
    • 雑誌名

      精神医学史研究 8巻1号

      ページ: 7-15

  • [雑誌論文] A dynamic system model of social conflict that combines attitude change model and game theory2004

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto, M., Hagihara, Y., Sugiman, T
    • 雑誌名

      Asian Journal of Social Psychology 7(3)

      ページ: 263-284

  • [雑誌論文] 精神分析の進化 -基本認識をめぐる闘争史2004

    • 著者名/発表者名
      立木 康介
    • 雑誌名

      精神分析学を学ぶ人のために(新宮 一成編)

      ページ: 65-106

  • [図書] アート・リテラシー入門2004

    • 著者名/発表者名
      三脇 康生 他編
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      フィルムアート社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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