研究課題/領域番号 |
15320022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
曽布川 寛 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90027558)
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研究分担者 |
金 文京 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60127074)
定金 計次 京都市立芸術大学, 美術学部, 教授 (40135497)
田中 淡 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90000306)
大原 嘉豊 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (90324699)
宇佐美 文理 京都大学, 人文科学研究所・大学院・文学研究科併任, 助教授 (70232808)
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キーワード | 図像学 / 意味 / 神話 / 変相図 / 石窟寺院 / 陵〓壁画 / 画像品 / 中国絵画 |
研究概要 |
中国美術を図像学的に解明するためには、まず作品、文献史料双方における資料の網羅的収集が必要となる。また、中国に影響を与えた国、影響を受けた国など周辺地域の研究も不可欠である。初年度は、中国・朝鮮・日本・インド・西域・東南アジアなどアジア全域の関係図書の収集に努め、当人文科学研究所に収蔵される膨大な図書に加えて、傾聴に値する最新情報を掲載した新刊書、以前に入手しそこねた重要図書などを多数補充した。一方、これら図書に掲載される図像資料をコンピューターに入力する作業も着々と行われ、中国文物、佛教美術、中国絵画、文字・書の四分野に分かち、時代は新石器時代から現代にまで及んでいる。また、これまで中国各地で現地調査を行い蓄積してきた関係資料フィルムのデジタル化を進め、先のデジタル資料と併せた中国美術の総合的な画像データベースの構築を目指す。これが完成すればいかなる図像も瞬時に引き出し可能となり、それ自体、中国美術の図像集の完成を意味する。また、作品の図像解釈に必要な文献史料の収集のために、四庫全書、四部叢刊、大蔵経など、史料関係の多くのソフトを購入し、コンピューターの検索能力を駆使した史料集の構築も行われつつある。 これら作品と文献史料の双方を照合するための討論の場も、研究分担者が参加する当研究所の共同研究会、或いは外国研究者を招いた講演会として計11回行った。今年度はSARSなどの影響のため中国での現地調査は控えたが、国内の美術館の協力を得た作品調査を3回行った。
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