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2004 年度 実績報告書

16-17世紀西欧における版画出版と古代の受容

研究課題

研究課題/領域番号 15320026
研究機関独立行政法人国立美術館国立西洋美術館

研究代表者

幸福 輝  独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 学芸課長 (00150045)

研究分担者 佐藤 直樹  独立行政法人国立美術館, 国立西洋美術館・学芸課, 主任研究官 (60260006)
渡辺 晋輔  独立行政法人国立美術館, 国立西洋美術館・学芸課, 研究員 (50332143)
栗田 秀法  名古屋芸術大学, 美術学部, 助教授 (10367675)
金山 弘昌  日本橋学館大学, 人文経営学部, 専任講師 (60327278)
キーワード複製版画 / 古代彫刻 / ルネサンス / 版元
研究概要

本年度は前年度から続く作業を継続すると同時に、研究の成果をある程度発表した一年であった。
前年度から始めた作業であるデータベース化の作業のうち、カヴァリエーリが制作した古代彫刻の複製版画に関しては、ほぼ作業を終了した。ヒエロニムス・コックが出版した版画のデータベース化については、かなりの進捗があるものの、依然作業を継続中である。来年度も研究補助員とともに内容を充実させていく予定だ。
データベース化の作業を別にすると、研究分担者各自が自ら設定したテーマに沿った研究を続行中である。特筆すべき業績としては、研究代表者である幸福輝は、これまでの2年間の研究を反映させながら、著書『ピーテル・ブリューゲル-ロマニズムとの共生』を上梓した。これは、当時支配的だったロマニズムの風潮と、それに対するネーデルラント土着の文化という二項対立の歴史の図式の中にブリューゲルを位置づけ直した研究であるが、ロマニズムを構成する主要な要素として古代彫刻の受容についても論じている。
研究分担者のひとり渡辺晋輔は、近年著わされた重要なルネサンス版画史概説に関する書評において、版画史研究の中で複製版画がどのように位置づけられてきたかを論じ、その中で古代彫刻の複製版画についても触れた。また18世紀イタリアの風景画家であるズッカレッリの作品に関する論文では、ズッカレッリが古代彫刻版画集を人物モチィーフのソースとして使っていたことを明らかにし、彼が参照した版画集を特定することで彼による風景画の制作年を特定した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 旧松方コレクション由来のズッカレッリの風景画について2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺晋輔
    • 雑誌名

      国立西洋美術館研究紀要 9

      ページ: 6-15

  • [雑誌論文] David Landau and Peter parshall, The Renaissance Print 1470-1550(書評)2004

    • 著者名/発表者名
      渡辺晋輔
    • 雑誌名

      西洋美術研究 11

      ページ: 200-207

  • [図書] ピーテル・ブリューゲル-ロマニズムとの共生2005

    • 著者名/発表者名
      幸福輝
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      ありな書房

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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