研究課題/領域番号 |
15320028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
キャンベル ロバート 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50210844)
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研究分担者 |
谷川 恵一 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (10171836)
佐藤 悟 実践女子大学, 文学部, 教授 (50178729)
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キーワード | 日本文学 / 明治時代 / 幕末期 / 啓蒙(けいもう) / 教訓 / 近世日本文学 / 説教(せっきょう) |
研究概要 |
本年度研究活動の中核は、幕末(文久<1861-64>〜)から明治15年頃に刊行・発行された単行本と新聞の所在調査を行い、その収集(複写)および整理につとめたのである。 (1)単行本では、明治7年の『戊辰以来/新刻書目便覧』(東京刊)、『御維新以来/新刻書目便覧』(京都刊)および『戊辰以来/新刻書目一覧』(大阪刊)の三書目に載録された開化教訓本と教導説教本およそ110種類の所在確認と書誌調査を行い、その複写(または購入)と整理に着手した。収集したタイトルから順番に編年体の書目を作り、重要と思われる本文の文書処理と校訂を行った。 (2)教部省の設立(明治5年)とその趣旨を、国立公文書館および各地方の史料館に所蔵される記録の調査を通じて究明しようとした。一方、政府に任命された教導職(儒者・神官・戯作者・俳諧師など)が各地で行った説教の実態を、当事者たちの日記・書簡など原資料に即して調査し、あわせて初期新聞から説教の関連記事(主として雑報と投書)を採取し整理した。 (3)三都および地方発行の初期新聞から、明治7年以降西南戦争にいたるまでに定期掲載された寓話(「喩言」「寓言」「譬諭」「諭言《さとしごと》」等)を採取しその整理に着手した。
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