研究課題/領域番号 |
15320029
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿部 泰郎 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60193009)
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研究分担者 |
稲葉 伸道 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (70135276)
山崎 誠 国文学研究資料館, 文学資源研究系, 教授 (70094696)
福島 金治 愛知学院大学, 文学部, 教授 (70319177)
川崎 剛志 就実大学, 人文科学部, 教授 (70281524)
近本 謙介 天理大学, 文学部, 助教授 (90278870)
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キーワード | 真福寺 / 勧修寺 / 聖教 / 目録・伝記 / 神祇書 / 真言密教法流 / 東大寺東南院 / 保存・修復 |
研究概要 |
真福寺大須文庫の包蔵する知的体系を復原することを目的として、その基幹をなす聖教の調査は、今年でほぼ終了し、既調査分(50合まで)のデータ入力と点検を行った。これを補完する目的で、前年から開始した断簡類の調査を継続した。その成果として、栄西の新出著作『改偏教主決』の大部分が復元されるなど、多数の貴重な資料が発見された。一方、真福寺善本叢刊の収録書目および関連書目に関する調査を集中的に行った。これら書目や貴重な断簡の、真福寺による保存・修復を立案、実施を監督し、その成果を説話文学会大会の資料展観において、ワークショップ形式で公開し、またこのシンポジウムにおいて「経蔵と文庫の世界-一切経・宝蔵・聖教-」を開催した(6月)。更に、國學院21世紀COEプログラム総合シンポジウムの研究会議「中世神道の点と線」に協力し、真福寺神祇書展観を開催し、その図録を刊行した(12月)。また、寺院文化に関する研究集会「物語史と散佚物語」を開催した(12月)。勧修寺大蔵経の調査研究については、調査団による成果としてのデータ入力作業を支援し、進行中である。 研究成果として、臨川書店より真福寺善本叢刊第2期『法儀表白集』(6月)、『伊勢神道集』(11月)、『聖徳太子伝』(3月)を公刊した。
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