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2006 年度 実績報告書

中世寺院の知的体系の研究-真福寺および勧修寺聖教の復治的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320029
研究機関名古屋大学

研究代表者

阿部 泰郎  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60193009)

研究分担者 稲葉 伸道  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (70135276)
山崎 誠  名古屋大学, 国文学研究資料館・文学資源研究系, 教授 (70094696)
福島 金治  愛知学院大学, 文学部, 教授 (70319177)
末木 文美士  東京大学, 人文社会研究系, 教授 (90114511)
岡田 莊司  國學院大学, 神道文化学部, 教授 (60146735)
キーワード真福寺 / 勧修寺 / 東大寺東南院 / 聖教 / 真言密教 / 神祇書 / 中世神道 / 断簡整理復原
研究概要

本研究の中心的対象である真福寺大須文庫の聖教典籍について、当初の方針にもとづき、基幹となる聖教を全115合中の50合台まで調査を行い、カードに採訪し、そのうち30合台、すなわち教相書のほぼ全てについてデータ入力を終えた。またその中で新たに価値を見出した貴重な文献については、臨川書店により『真福寺善本叢刊』第2期に収録し、影印・翻刻を収め解題を付しているが、本年度はそのうち第4巻『中世先徳著作集』と第12巻『性霊集』を刊行し、続いて第11巻『東大寺本末相論史料』(古文書集二)を編集中である。また未整理の大量の断簡について、前年度から予備調査を行っているが、その大半を閲覧し、複数の分野で重要な文献の復原を試みた。この作業を基に次期の科研費による本調査が遂行される。さらに、守覚と勝賢による「三宝院御流」聖教の体系が『野決』目録により復原されるなど、画期的な成果を挙げた。研究終了年度の成果報告書には、研究分担者による『善本叢刊』各所収の書目の解題や復原により発見された重要文献や、史料の紹介、また真福寺を焦点とする文庫・経蔵研究の成果と展望を学会に呈示したシンポジウム記録などを収録した。なお、勧修寺大経蔵の調査については、入力されたデータの原本による確認を継続して遂行している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 中世聖徳太子の"正法輪蔵"の別伝をめぐりて2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎
    • 雑誌名

      勧修寺論輯 3輯

      ページ: 10-25

  • [雑誌論文] 多武峯常行堂の儀礼と芸能2007

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎
    • 雑誌名

      能楽研究 5号

      ページ: 65-72

  • [雑誌論文] 経蔵と文庫の世界-一切経・聖教・宝蔵2006

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎
    • 雑誌名

      説話文学研究 41号

      ページ: 34-38

  • [図書] 『中世文学研究は日本文化を解明できるか』「資料学-文庫と学問注釈をめぐって」2006

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎(共著)
    • 総ページ数
      405 (5)
    • 出版者
      笠間書院
  • [図書] 『声の巻』 思想の神体 第9巻 「儀礼の声」2006

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎(共著)
    • 総ページ数
      258 (33)
    • 出版者
      春秋社
  • [図書] 『中世先徳著作集』真福寺善本叢刊第2期第4巻2006

    • 著者名/発表者名
      阿部 泰郎(共著)
    • 総ページ数
      600
    • 出版者
      臨川書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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