研究課題
基盤研究(B)
本年度は3年間の研究期間の初年度にあたり、作業全般の準備と、作業の一部に着手した。まず、作業全般の準備として、データの集積と整理の必要から、以下の通り、PCおよび周辺機器を整備した。1、デスクトップ型PCおよび、ディスプレー各1台。2、ノート型PC4台。3、カラープリンター 卓上型2台、携帯型1台。4、スキャナー(携帯型)1台。5、デジタルカメラ1台。6、新編国歌大観CD-ROM1部。などである。携帯型PCをも併せて購入したのは、資料調査に赴くときの便を考慮したためである。次に、予定した作業のうち、(1)中世に「万葉」として引用されるテキスト群の集成・類聚、については、(1)『一葉抄』諸本の校定は、高松宮本、清水谷本の写真をもとに、各自分担して校定を進めつつあり、お茶の水本については、お茶の水図書館の再開を待って、在京のメンバーが中心となって実施することとした。(2)新校本の作成の作業は、データ記入用紙を作成し、『一葉抄』諸本の校定の進んだところから、アルバイトも使いながらデータの記入を開始した。現在はデータを記入しながら、記入上の問題点をチェックし、記入用紙を改訂し、マニュアルを補訂して、作業効率の向上と作業の正確化を追求している所である。(3)『一葉抄』以外に、「万葉」として引用されるテキスト群の集成・類聚については、各所で資料収集・調査を試みた。5月、10月、12月と高岡市万葉歴史館において、館所蔵の中世万葉関係資料の調査・中世万葉関係研究文献の収集を行い、併せて、『校正一葉抄』関連の調査を行った。同館所蔵の『古萬葉集』は、正宗文庫所蔵の賀茂季鷹書入本を松田直兄が書写し、自身の説を書入れたものとされ、賀茂季鷹監修の『校正一葉抄』との関連を調査中である。(2)連歌師による万葉集注釈書のテキストの整備についでは、目下資料収集調査の計画検討と、一部調査に取り掛かったところである。国文学研究資料館、名古屋市立鶴舞中央図書館、鹿児島大学附属図書館玉里文庫等に調査に赴いた。また、これらの調査・作業を円滑に進め、全体の調整を図るため、9月と1月、3月の3回全体の打ち合わせ会を開催した。
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