研究課題/領域番号 |
15320035
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
御子柴 道夫 千葉大学, 国際教育開発センター, 教授 (10219610)
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研究分担者 |
大矢 温 札幌大学, 外国語学部, 教授 (20275465)
加藤 史朗 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (50315868)
清水 俊行 神戸外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90305673)
下里 俊行 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80262393)
根村 亮 新潟工科大学, 工学部, 助教授 (40242367)
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キーワード | ロシア思想史 / 近代化 / グローバリズム / 民族主義 / 反近代 / 多面性 / 包括性 |
研究概要 |
本研究プロジェクト、「ロシア思想史の多面的包括的再構築」も今年で3年目を迎えるが、前年度までの研究成果の蓄積を土台としてさらなる発展を見た。本年度は、主に、3つのカテゴリーで研究が行なわれた。すなわち、(1)歴史と社会、(2)宗教哲学および神学、(3)文化・芸術である。これらの各領域において、ゲルツェン、チュッチェフ、チェルヌイシェフスキー、ウスペンスキー、フヨードロフ、ユルケーヴィチ、レオンチェフ、ヴァチェスラフ=イヴァーノフ、メレシコーフスキイ、クズネツォフ、クールツィス、掌院ソフロニイらの思想が分析された。これらの研究から導き出された結果は、プロジェクト構成員参加の全体討議に委ねられた。 平成17年度の具体的な活動は、例年通り(1)夏季および冬季研究大会における研究報告と議論、(2)それらの成果を論文集の形式に編纂した年次報告集の発刊である。夏季研究大会は9月の7日から9日にかけて、また、冬季研究大会は2月の11、12日に行なわれ、参加者間相互で生産的な議論が活発になされた。これらの研究成果は、日本におけるロシア思想史研究の発展に寄与するものと見込まれる。具体的には、ロシア社会思想、宗教思想、文学・芸術論各分野に論文という形で新たな知見を提供する。上記の2回の研究大会では計17本の研究報告が行なわれたが、そのうち15本が論文として年次報告書『ロシア思想史研究』第3号に掲載された。 以上のように、本年度も、多様な視点をもつ個々のプロジェクト参加者が相互に意見を交わし、有機的な共同研究を進めることが出来た。
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