研究課題/領域番号 |
15320036
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山本 史郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00145765)
|
研究分担者 |
木畑 洋一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012501)
丹治 愛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90133686)
中尾 まさみ 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60207719)
橋本 尚江 北海道大学, 言語文化部, 教授 (00091009)
浜井 祐三子 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (90313171)
|
キーワード | 都市 / 田園 / イングリッシュネス / ブリティッシュネス / 帝国主義 / コスモポリタニズム |
研究概要 |
(1)産業革命以降の都市の発展と農村の相対的衰退のなかで、逆に、どのような経緯で田園がイギリス本来のナショナル・アイデンティティのありかとして再発見され、そこに田園的価値観が創出されてきたか。(丹治は、ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』をあつかいながら、モダニズムの都市経験と同時代の田園主義的イデオロギーの関係について考察した。) (2)帝国主義の展開のなかで、イングリッシュネスが他のナショナル・アイデンティティ、とくにブリティッシュネスとの関係で、あるいはポストコロニアルな関係のなかでどのようにとりあげられてきたか。(木畑は、「イギリスとEU」のなかでEUとの関連のなかでのイギリスのナショナル・アイデンティティという問題について考察した。また、中国で開かれた「東アジアにおける近代化過程」についての国際シンポジウムで、意見交換。中尾は、Writing at the Edge of the Universeに寄せた論文のなかで、ニュージーランドの詩人ジェニー・ボーンホルトの詩におけるナショナル・アイデンティティの問題について論じた。) (3)文化の融合としてのコスモポリタニズムの進展のなかで、イングリッシュネスがどのようなイデオロギー的機能を果たしてきたか。(橋本はイギリスのなかの多文化主義の問題をあつかった『変わり行く英国』を編集。ウォリック大学でスーザン・バスネット教授とともに「第二次大戦以降におけるイングリッシュネス概念の変容について共同研究。浜井は、『イギリスにおけるマイノリティの表象』において、イギリスの多文化主義とメディアとの関連について考察した。)
|