研究課題/領域番号 |
15320038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤野 一夫 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (20219033)
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研究分担者 |
楯岡 求美 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60324894)
岩本 和子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (60203410)
寺内 直子 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10314452)
小林 真理 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (40257176)
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キーワード | 文化政策 / 劇場 / 舞台芸術 / アートマネジメント / 都市文化 / ドラマトゥルギー |
研究概要 |
今年度は、藤野、寺内、岩本、楯岡が、ウィーンとプラハにて舞台芸術環境に関する現地調査、資料収集を行なった(2003.9.8〜9.22)。この間に藤野は、ザルツブルク州立劇場の総支配人に「州立劇場と大学と知的連携」について取材した。 岩本は、周縁都市の芸術文化発展の特徴と、ヨーロッパ東西文化の結束点・交差点としての役割に注目。ブリユッセルと3都市との影響関係、相違点を考察し、ベルギーのブリュッセルを中心に、舞台芸術環境に関する現地調査および資料収集を行なった(2004.2.8〜2.23)。 寺内は、日本の第五番目の国立劇場「国立劇場おきなわ」の開場にあたり、その組織、予算、こけら落し公演の内容などについて実地調査を行った。同劇場は、沖縄固有の音楽・芸能の拠点、ならびに、日本本土と東南アジア地域の文化的接点としての役割を担っており、今後の運営、企画が大いに注目される(200.1.31〜2.1)。 楯岡は、ロシア・モスクワの劇場事情を調査。特に戯曲・演出センターにおいて上演演目の記録を行い、若手演劇人を中心とした新しい演劇潮流を調査、とくにドイツからの戯曲、演出手法の影響について議論を重ねた。メイエルホリドセンターでは同所で行われた日本の劇団の海外公演『かな手本ハムレット』を取材し、プロデューサーの木山潔氏と日露演劇交流の問題点について意見交換を行った。帰路、フランクフルトにおいても劇場に関する情報を収集し、今後のドイツにおける調査の手がかりとしたいと考えている(2004.2.10〜25)。 また「舞台芸術・芸能見本市2003大阪」における「文化政策研究会セミナー」(2003.8.8)、「現代ロシアの文化事情」(2004.1.14)、「ベルギー王立モネ劇場の歴史的役割」(2004.2.27)など、月1〜2回のペースで研究会を開催し、研究課題についての議論を積み重ねている。
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