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2003 年度 実績報告書

アイルランド演劇の総合的研究とアイルランド演劇アーカイブズの構築

研究課題

研究課題/領域番号 15320040
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

岡室 美奈子  早稲田大学, 文学部, 助教授 (10221847)

研究分担者 八木 斉子  早稲田大学, 政治経済学部, 助教授 (10339666)
三神 弘子  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (20181860)
キーワードアイルランド / 演劇 / 英米文学 / 演劇博物館 / ベケット / マクギネス / フリール / UCD
研究概要

本研究は、(1)アイルランド演劇の総合的研究、(2)アイルランド演劇に関するアーカイブズの構築とデータベース化、の2点からなる。それぞれの成果の要点を以下に記す。
(1)初年度である2003年度は、月1回の研究会を開催して、アイルランドの演劇の歴史と現状について認識し理解を深めるとともに、各自の分担研究について報告し合い討議を行なった。具体的には、研究代表者の岡室美奈子はアイルランド出身のノーベル賞作家サミュエル・ベケットの演劇の日本での受容について比較演劇学的立場から考察し、研究分担者の三神弘子は(2)で述べる「ティリング・アーカイヴ」としてまとめられたフランク・マクギネスの草稿や上演資料の分析を行ない、同じく研究分担者の八木斉子は、現代アイルランド演劇の旗手ブライアン・フリールによるチェーホフ受容と翻訳の研究を主として推進した。
また、9月に予定されていた海外共同研究者のデクラン・カイバード氏の来日は体調不良のため中止となったが、岡室・三神がアイルランドに出張し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)において、カイバード氏のほか、同じく海外共同研究者であるアントニー・ロウチ氏、クリストファー・マレイ氏らと研究会をもち、最終年度に予定している成果出版についても協議した。
(2)研究分担者の三神が北アイルランドのアルスター大学に出張して、同大学のフィリップ・ティリング氏からアイルランドを拠点として世界的に活躍中の劇作家フランク・マクギネス関連の資料、文献を集大成した<ティリング・アーカイブ>を購入して整理し、製本した上で早稲田大学坪内博士記念演劇博物館に設置した。この資料がアジアで唯一の演劇博物館に収蔵された意義は大きく、今後のアジアにおけるマクギネス研究に資することは間違いないと思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡室美奈子: "Make sense who may--別役実のベケット受容に関する一考察--"演劇学論集 日本演劇学会紀要. 41号. 21-40 (2003)

  • [文献書誌] Naoko Yagi: "What Comes between Chekhov and Friel? : Three Sisters in Translations"演劇研究センター紀要:早稲田大学21世記COEプログラム. 2号. 17-22 (2004)

  • [文献書誌] Naoko Yagi: "Performance Revisited, Theatre and Improvisation Reappraised"『英文学』早稲田大学英文学会紀要. 87号. 148-160 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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