研究概要 |
本年度は、三神、八木ともに、7月にチェコ共和国のプラハ(於カール大学)で開催された国際アイルランド文学会(IASIL)で、口頭発表を行った。口頭発表の成果は、それぞれCOEプログラムの一環である早稲田大学演劇研究センター紀要に発表した。プラハの後は、ダブリンに移動し、アイルランド演劇研究の第一線で活躍する岡室美奈子、Christopher Murray, Noreen Doody, Joseph Long, Anthony Roche, Declan Kiberd, Cathy LeenyらUCD(University College Dublin)の共同研究者を講師に招き、セミナーを8月の2、4、8日の3日間にわたって実施した。アイルランド現代演劇の動向に関するレクチャーの後、活発な意見交換ができたことは非常に有意義であった。現在、このセミナーでの成果を中心に、一冊の本にまとめる準備が進行中である。(出版社と交渉中) 昨年度より引き続いておこなっているアーカイブ資料に関しては、レディング大学のベケットアーカイブより購入した文書のpdf化、ティリングアーカイブのデジタル化はともに順調に進められ、特にマクギネス文書の<インタビュー編>、<マクギネス自身の論文編>のデジタル化が完了した。現在、インタビュー編を本として出版すべく、編集が勧められている。
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