今年度の研究活動は、おおまかに分けると(1)研究会、(2)版本調査、(3)国際学会での発表、(4)研究成果としての学術図書の刊行、(5)宋代文学関連書籍の蒐集の5つである。 (1)研究会 前年度にひきつづき、週一回(木曜日夕方)の研究会を行った。 (2)版本調査 本年度の版本調査は、海外では上海図書館と北京図書館・浙江図書館、国内では静嘉堂文庫・内閣文庫・大倉集古館・東洋文庫・蓬左文庫などを対象とした。 (3)国際学会での発表 研究代表者野村と研究分担者筧は、2005年9月10日から中国・浙江大学で開催された第4回宋代文学国際シンポジウムに参加し、野村が「論四庫提要如何評論南宋文学」を、筧が「日本宋代文学研究概況」と題する発表を行った。 (4)研究成果の公表 本研究の成果は、「平成17年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)学術図書」の補助金を得て、平成18年2月28日に汲古書院より『四庫提要南宋五十家研究』を公刊した。 (5)宋代文学関連図書の蒐集 研究代表者野村が所属する機関では、前年度にひきつづいて宋代文学関連図書を蒐集し、特に本年度はCD-ROMの『全宋詩』など、電子活字版を中心に資料を蒐集した。
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