• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

日中朝をめぐる交流と日本古代文学についての研究-渤海使と文学・『聖徳太子伝暦』-

研究課題

研究課題/領域番号 15320046
研究機関早稲田大学

研究代表者

高松 寿夫  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40287933)

研究分担者 陣野 英則  早稲田大学, 文学学術院, 助教授 (40339627)
河野 貴美子  早稲田大学, 文学学術院, 講師 (20386569)
新川 登亀男  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
吉原 浩人  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80230796)
小林 保治  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80063676)
キーワード漢文学 / 日本文学 / 古代史 / 中国史 / 朝鮮史 / 日本思想史
研究概要

研究活動は、基本的にはこれまでのそれを継続するかたちで進行し、一方で、科研費支給対象最終年度であることから、これまでの成果をまとめる作業も進めた。6回開催した定例の研究会では、渤海使関係詩と伏見本『聖徳太子伝暦』の読解を引き続き行い、毎回、さまざまな分野の研究者が各地から集い、活発な意見交換がみられた。渤海使関係詩の読解成果については、昨年度までに検討を終えた勅撰三詩集収録分については、単行書出版による公表を検討中である。実際の刊行は来年度になる見込み。定例研究会では、さらに『菅家文草』・『田氏家集』所載の関係詩の読解を進めた。こちらも着実に進行中である。伝暦の成果についても、公表を模索中である。紙焼では判断できない箇所の状態確認のため、現所蔵箇所である宮内庁書陵部にて、原本調査も実施し、同写本解読のために必要な他の写本(興福寺本・和学講談所旧蔵本…)の写真もとりよせるなどして、本文読解をより精度の高いものとすることを目指した。これらの読解作業をとおして、従来の見解とは異なる新見や、通説の問題点が、少なからず明らかになってきている。
9月に中国長春の東北師範大学で開催された国際シンポジウム「世界における日中文化と文学」に本プロジェクト研究分担者5名が参加し、これまでの研究成果の一部も取り込んで研究発表を行い、各国の研究者との意見交流を行った。このシンポジウムに先立っては、渤海国関係の史跡踏査も黒龍江省・吉林省において実施した。
平安時代以前の日本漢文文献の電子テキスト化の作業についても、今年度はデータの入力・校正をほぼ完成させ、具体化を進めた。また、将来のWeb上での公開に備えた検索システムに関する検討も行った。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (10件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 奈良・平安期における漢籍受容の一考察-善珠撰『因明論疏明灯抄」を手がかりとして-2007

    • 著者名/発表者名
      河野 貴美子
    • 雑誌名

      国文学研究/早稲田大学国文学会 151

      ページ: 11-21

  • [雑誌論文] 鬼之董狐-干宝と三善清行を結ぶもの-2007

    • 著者名/発表者名
      河野 貴美子
    • 雑誌名

      比較文学年誌/早稲田大学比較文学研究室 43

      ページ: 49-73

  • [雑誌論文] 『堤中納言物語』「逢坂越えぬ権中納言」論-生成・享受の「場」との関係-2007

    • 著者名/発表者名
      陣野 英則
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院文学研究科紀要/早稲田大学大学院文学研究科 52/3

      ページ: 3-18

  • [雑誌論文] 浄土思想-仏教伝来と善光寺縁起の形成-(日韓対訳)2006

    • 著者名/発表者名
      吉原 浩人
    • 雑誌名

      第二十七回日韓韓日仏教文化交流大会(日韓仏教交流協議会)

      ページ: 74-91

  • [雑誌論文] 絵巻になった『熊野観心十界曼茶羅』-早稲田大学図書館ゴルドン文庫本考-2006

    • 著者名/発表者名
      吉原 浩人
    • 雑誌名

      関山和夫博士喜寿記念論集(仏教 文学 芸能)/思文閣出版

      ページ: 919-942

  • [雑誌論文] 閻羅王闕と地獄『日本霊異記』及び中国説話から2006

    • 著者名/発表者名
      河野 貴美子
    • 雑誌名

      国文学 解釈と鑑賞/至文堂 71/5

      ページ: 38-46

  • [雑誌論文] 『日本霊異記』に見える薬師寺と僧侶の生活2006

    • 著者名/発表者名
      河野 貴美子
    • 雑誌名

      薬師寺 148

      ページ: 18-24

  • [雑誌論文] 『捜神記』と中国古代の伝説をめぐる一考察2006

    • 著者名/発表者名
      河野 貴美子
    • 雑誌名

      説話文学研究/説話文学会 41

      ページ: 167-177

  • [雑誌論文] 日記文学と物語-自らの言葉を処分する仮名文書・試論2006

    • 著者名/発表者名
      陣野 英則
    • 雑誌名

      國文學/學燈社 51/8

      ページ: 48-56

  • [雑誌論文] 『源氏物語」の言葉と手紙2006

    • 著者名/発表者名
      陣野 英則
    • 雑誌名

      文学/岩波書店 隔月刊7/5

      ページ: 58-70

  • [図書] 上代和歌史の研究2007

    • 著者名/発表者名
      高松 寿夫
    • 総ページ数
      556
    • 出版者
      新典社
  • [図書] 東洋における死の思想2006

    • 著者名/発表者名
      吉原 浩人
    • 総ページ数
      274
    • 出版者
      春秋社

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi