研究課題/領域番号 |
15320050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
澤木 幹栄 信州大学, 人文学部, 教授 (20110116)
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研究分担者 |
菊池 聡 信州大学, 人文学部, 助教授 (30262679)
中島 由美 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20155732)
福嶋 秩子 新潟県立女子短期大学, 英文学科, 教授 (80189935)
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キーワード | 奄美 / 琉球方言 / コーパス / 基礎語彙 / 動詞活用 / 映像 / 方言辞典 / コンピューター |
研究概要 |
奄美方言に属する徳之島の浅間方言について、方言辞典の作成の準備のために以下のことを行った。 1.見出し語リストの作成と用例の収集にむけた作業 イ.『徳之島二千文』からの単語の切り出し、『浅間基礎語彙表』とのつき合わせ ロ.『徳之島二千文』を基礎にした、動詞・形容詞などの活用表の作成。これは特に『徳之島二千文』では欠けている特定の動詞の特定の活用形を対面調査によって補充したり、『徳之島二千文』にはなかった動詞について活用形を対面調査で聞き出したりした。ある動詞がどの活用のタイプに属するかを知るためにはどれだけの活用形を調べればいいか分かってきつつある。 ハ.用例の整理。新たな用例の収集。 ニ.身体語彙、特に頭部を表わす語彙について集中的に調査を行い、あらたに多くの語彙項目を得た。また、これらの語彙項目の意味についてくわしく調べることができた。 ホ.助詞について、『徳之島二千文』からリストアップし、用例を対面調査で集めた。また、『徳之島二千文』にないものも奄美の他地域の先行研究を参考にして、できるだけ多く聞き出した。 ヘ.『徳之島二千文』以外にインフォーマントの岡村隆博氏が作成したデータと今までに集積したデータのつき合わせを行い、データの矛盾点を整理しつつ多くの語彙項目を得た。 2.音声・映像データの収集 語彙項目について、一部で映像による記録を行った。映像と音声による記録が有効であることが確認された。本格的音声収録に向けて、テキストを確定する作業を行った。
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