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2004 年度 実績報告書

象形文字ルウィ語の動詞形態論の比較言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320051
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 和彦  京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90183699)

研究分担者 大城 光正  京都産業大学, 外国語学部, 教授 (40122379)
キーワード象形文字ルウィ語 / リュキア語 / 楔形文字ルウィ語 / ヒッタイト語 / アナトリア語派 / 比較言語学 / アルファベット / 対応
研究概要

前年度に引き続き、象形文字ルウィ語の碑文を読みながら、動詞の諸形式を収集するという基本的作業を進めた。その結果、象形文字ルウィ語の動詞は、3人称単数語尾に含まれるtがrと交替するかどうかによって、2つのグループに分けることができる。そして、rと交替するtは有声閉鎖音/d/を表す(グループI)のに対して、決してrと交替しないtは無声閉鎖音/t/を表している(グループII)と考えられる。そこで、視点を広げて、アナトリア語脈に含まれるルウィ系の他の言語であるリュキア語と楔形文字ルウィ語に注目してみると、象形文字ルウィ語t〜rはリュキア語dと楔形文字ルウィ語-t-に対応し、象形文字ルウィ語tはリュキア語tと楔形文字ルウィ語-tt-に対応することが分かる。すなわち、グループIのrと交替するtが/d/を表し、グループIIのrと交替しないtが/t/を表すという推定に対して比較言語学的な立場から実質的な根拠が与えられるようになった。つまり、アルファベット(単音文字、音素文字)で書かれているリュキア語において、有声のdがグループIのt〜rに、無声のtがグループIIのtに対応している。また、楔形文字ルウィ語でも母音間のシングルの-t-とダブルの-tt-が、それぞれグループIのt〜rとグループIIのtに対応している。ヒッタイト語と同じく、楔形文字ルウィ語でも母音間のシングルの-t-とダブルの-tt-は、それぞれ短い(弱い)tと長い(強い)tを表しており、音韻的には有声のdと無声のtとに相関性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 象形文字ルウィ語の解説の歴史と現状2004

    • 著者名/発表者名
      吉田和彦
    • 雑誌名

      ユーラシア古語文献の文献学的研究ニューズレター 6

      ページ: 2-6

  • [雑誌論文] Hittite li-in-kat-ta and similar spellings

    • 著者名/発表者名
      YOSHIDA, Kazuhiko
    • 雑誌名

      Acts of the 5th International Congress of Hittitology (発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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