研究課題/領域番号 |
15320064
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
宇佐美 まゆみ 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (90255894)
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研究分担者 |
西郡 仁朗 東京都立大学, 人文学部, 教授 (20228175)
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キーワード | 談話研究 / 日本語教育 / マルチメディア教材 / 自然会話分析 / 自然会話コーパス / 会話教育 / 基本的な文字化の原則 / e-learning教材 |
研究概要 |
本研究の目的は、情報工学の成果を活用しつつ、談話研究と日本語教育の有機的な統合を行うための基礎的研究を行うとともに、その成果の一つとして、自然談話データ・コーパスを作成し、それを用いた分析結果に基づいて、自然なコミュニケーション能力の修得を促すためのマルチメディア教材の試作を行うことである。 <談話研究と日本語教育の有機的統合のための基礎的研究>の一環としては、日本語学習者の母語における談話レベルの言語行動の特徴の日本語運用への影響を分析するために、一昨年度より進めてきていた韓国語、中国語、英語の談話データの収集・データ整備を継続し、さらなるデータ分析を行った。 また、膨大な時間と労力がかかる自然会話分析の効率化、精緻化を促進するために開発された「改訂版:基本的な文字化の原則」(BTSJ)に基づく韓国語版(BTSK)、中国語版(BTSC)、英語版(BTSE)の再検討・修正を行い、これら3言語の文字化の原則の改定作業を進めた。 また、<談話研究と日本語教育の有機的統合>に生かすため、「談話研究」と「Webを利用した外国語教育・日本語教育」に関する視察・調査・資料収集を行った。 <マルチメディア教材の試作> これまでに行ってきた自然会話の基礎的研究の分析結果に基づいて、「自然会話のマルチメディア教材化」について検討し、テンプレート(指導項目の原型)の案を作成した。また、日本語教育の現場(教室場面)、あるいは、Web上(独習場面)で活用できるような「マルチメディア教材(自然会話・動画)」を念頭に置いて、自然会話教材の素材のコーパス化を行っていった。それらに基づいて、「談話レベルの言語行動」の修得の促進、及び、コミュニケーション能力の総合的修得を主目的とする自然会話を素材とする教材の試作を行った。 本研究では、これから益々必要性が増してくるであろうe-learning教材の中でも未だほとんど未開発である、加工されていない「自然会話」を素材とするe-learning教材の「原型的教材」を他に先駆けて試作した。
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