研究課題/領域番号 |
15320070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
下田 弘之 聖徳大学, 人文学部, 教授 (00017360)
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研究分担者 |
志賀 淑子 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (90235515)
福沢 周亮 聖徳大学, 人文学部, 教授 (30008700)
吉島 茂 聖徳大学, 人文学部, 教授 (50011309)
長谷川 弘基 聖徳大学, 人文学部, 講師 (80306456)
菅 英昭 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (60234150)
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キーワード | Standards for Foreign Language Learning / アメリカ / 韓国 / フィンランド / フランス / ドイツ / イタリア / 英語絵本のテクスト |
研究概要 |
今年度は、小学生の英語授業の実態を調査することと、小学校児童の英語学習の対象の一部を確定するための作業、すなわち英語絵本のテクストのデータベース化に重点を置いた。 アメリカは従来外国語教育に関しては各州の判断に任されて統一的な指標がなかったが、アメリカ外国語教育審議会(ACTFL)は、法的な拘束力がないながらも、州及び地方の外国語学習の目標を提示する指針Standards for Foreign Language Learningを作成した。 韓国では、政府先導のもとに、統一的に小学校3年次からのmonolingualの英語教育が導入され、マルチメディアに使用による授業が行われている。しかし、授業の質、教員の質には、個人的差と同時に地方の差が大きいこと、また教員研修も地方でかなりの落差が認められた。 フィンランドの国語フィンランド語は、非インド・ヨーロッパ語族に属する。英語との距離も日本語と英語位に遠い。その状況の中で、フィンランドの英語教育は大きな成果を上げている。英語圏への留学経験もない教員が音声面での能力も非常に高い理由を、今後日本と比較しながら詳しく調査する必要がある。 フランスでも英語教育に力が入れられるようになってきている。インターネットを使っての教育も行われている。その教員養成のシステムを調査した。 ドイツ・ベルリンでは1992に始めたバイリンガル小学校の生徒が上の学校に行く時期になっており、かつてから懸案の一つとしてあげられていた、小学校とギムナジウムの間の教育にどう継続性と一貫性を保つ方策が講じられている。 イタリアの小学校運営の特徴としてModuli didatticiがあげられるが、予算上の理由から大抵の州では撤廃された。しかし特別州のAlt Adigioではそれが続いているが、3クラスを4人で、2クラスを2.5人が担任するという具合に以前より条件は悪くなっている。
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