研究課題/領域番号 |
15320075
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
中島 和子 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (70351161)
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研究分担者 |
西原 鈴子 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (60189298)
石井 恵理子 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (90212810)
岡崎 眸 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80223999)
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キーワード | セミリンガル・ダブルリミテッド / バイリンガル教育 / 2言語相互依存説 / 継承語教育 / 母国語教育 / 読書力評価 / 年少者の日本語教育 / 外国人児童生徒 |
研究概要 |
平成17年度に引き続き、平成18年度では次のような研究実績をあげることができた。 1.平成15年度に立ち上げた母語・継承語・バイリンガル教育研究会(MHB)をさらに発展させ、今年度は、6月13日、8月26日、3月3日と計3回の研究集会を開催、本研究の発表の場であると同時に貴重なフィードバックを得る場として活用した。さらに3月には本研究の課題を特集した、紀要第3号「母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)研究」を公募し、刊行した。 2.特記すべきことは、6月13日は、本研究海外協力者であるトロント大学教授ジム・カミンズを招聘して、「続ダブルリミテッド・一時的セミリンガル現象を考える」をテーマに公開講演会を行ったことである。反響が非常に大きく、全国から280名以上の参加者があった。また3月3日にはrダブルリミテッド・一時的セミリンガル現象を考える-続の続」とし、シリーズでの取り組みとした。ここでは一般公募で8つの事例の発表を盛り込み、活発な討論が行われた。さらに紀要第3号では、「ダブルリミテッド・一時的セミリンガル現象を考える」の特集号とし、三つの事例の研究論文とカミンズ教授書き下ろしの「ろう児の手話力と第二言語の読み書き力との関係」という論文を掲載した。 3.新規バイリンガルデータの収集を、New International School (NewIS)と浜松市のモンデアレグロ校の協力を得て行った。豊橋市においても豊田市と同じ形で行ったが、母語調査が遅れたため、データ収集が未完成である。NewISでは、発達段階に合わせた日本語読解カテスト(DRA-J)を英語版(DRA-E)と併用して全校生に行い、2言語の特異性と相互依存性が一部明らかになった。モンデアレグロ校でも、DRAスペイン語版と日本語版とを併用して、2言語の読解力の伸びを跡づけた。
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