研究課題/領域番号 |
15320077
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (00181686)
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研究分担者 |
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80251479)
木村 直樹 東京大学, 史料編纂所, 助手 (40323662)
五野井 隆史 英知大学, 大学院・人文科学研究科, 教授 (70013282)
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キーワード | 近世日本 / 欧文文書 / 史料学 / イエズス会 / オランダ東インド会社 / イギリス東インド会社 / バタフィア / 長崎 |
研究概要 |
A布教関係史料: アジュダ図書館所蔵「アジアのイエズス会士」についてこれまで作成した目録の整理を行なった。イエズス会以外の修道会の布教活動については、日本学士院の事業との連携により、スペイン所在のフランシスコ会関係史料の調査を実現した。 B東インド会社史料: 各国東インド会社史料に関しては、2004年度に入手したオランダ国立ユトレヒト文書館所蔵ハイデコーペル家文書中の東インド会社関係史料のマイクロフィルムの目録を作成した。 『バタフィア発信書翰控簿』の一点毎目録の入力を完了し、校正を行なった。これにより、本科研の終了時には、1620年代から1790年代に至るおよそ42500点のデータの外注入力が完成し、校正がおおむね終了するに至った。当面可能な部分について暫定的に、史料編纂所の所蔵史料目録データベースを介してマイクロフィルムの内容細目の形でデータの公開を開始し、また英文HPに検索の案内を掲載した。 オランダ東インド会社日本(平戸/長崎)商館の『商館長日記』について、異本一覧という形で、残存史料群ごとに別個に記載されている『商館長日記』の目録情報をすべて年次毎に集載することで全体像を把握することを試みた。それに基づき、史料編纂所で未蒐集だった異本の存在を確認し、今後すぐに補遺できるよう必要情報を整備した。 東インド会社解散後の史料についても、引き続き蒐集文書の内容検討を行なった。 C国内史料: 北九州市内個人宅において調査を行ない、長崎における対外関係の担い手として重要な役割を果たした町乙名に関わる史料を蒐集することができた。 4年間の成果をもとに、研究成果報告書を作成した。
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