研究課題/領域番号 |
15320081
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
五味 文彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60011326)
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研究分担者 |
高橋 慎一朗 東京大学, 史料編さん所, 助手 (10242158)
本郷 和人 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (80209311)
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
井上 聡 東京大学, 史料編さん所, 助手 (20302656)
尾上 陽介 東京大学, 史料編さん所, 助手 (00242157)
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キーワード | 吾妻鏡 / 中世都市 / 鎌倉 / 明月記 / 都市遺跡 / 中世考古学 |
研究概要 |
本研究は鎌倉幕府研究の根本史料である『吾妻鏡』の史料学的な研究を行うとともに、幕府政治が展開した中世都市鎌倉に関する諸知見、特に成果の著しい考古学の発掘調査とを照らし合わせて、新たな幕府像、中世都市鎌倉像を描くことを目的としている。それに基づいて研究を進めた結果、次の三点を報告する。 第一に、『吾妻鏡』の注釈を行うための諸環境を整えることを考え、注釈者相互間のシステム作りを行い、ホームページの作成にも力をいれ、ほぼ完成に近づいている。さらに部分的な注釈を月一回の研究会で報告しており、その成果は『文献と遺跡』1号・2号に報告したが、これは今後順次報告することとする。 第二には鎌倉の発掘報告を集めて、GISによって地図上に発掘現場の調査報告と関連する史料を貼り付け、発掘成果と文献の研究が融合して行う方法を模索しており、その方向性がほぼ定まったので、その成果は順次報告してゆきたい。 第三には、『吾妻鏡』の原史料のうちでも最も重要な一つである『明月記』について注釈を進めてきたが、今年度は鎌倉で起こった和田合戦の記事について検討を加えてきた。その成果は来年度の『明月記研究』で報告したい。 以上に基づいて来年度は成果を広く公開してシンポジュウムを開く予定である。
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