研究課題
昨年度作成した「大平正芳関係文書目録」にもとづき、最終報告書にむけた資料の収集を行うとともに、関係文献の収集を行った。具体的に、関係文書中、報告書に向けた大平正芳関係文書中重要資料を電子媒体化して撮影した。他に、坂出市郷土資料館所蔵津島寿一関係文書についてマイクロフィルムで収集。関係する文献資料、特に自由民主党関係、大平正芳個人関係の論文・書籍、新聞記事などについても電子複写で収集した。今回、撮影した大平文書については、文書番号による整理を行いホームページ等で公開できるよう準備中である。なお、当初計画では、PDFでのweb上での公開を考えていたが、細かな書き込み等もあるため、jpg形式での公開を想定している。さらに、聞き書き等について文書化・テキスト化を行った。同時に、大平文書を所蔵している大平正芳記念館で現地保存ができるように、紫外線カット等の保存処理を行った。具体的には、蛍光灯の紫外線カット処理、窓のシールド等、および整理袋の中性紙化等である。これにより、現地公開にむけた保存体制を整えることができた。研究面では、最終報告書に向けて研究分担者を中心に研究会を開催し、調整を行った。具体的な内容としては、大平正芳個人の思想については有馬が担当。選挙、日中国交回復、「首相による所信表明」の文書学を小池が担当。政局史は、「三木おろし」を伊藤が、最晩年については武田が担当。武田は、1970年代の二大政党制問題について分析を開始している。また。佐道は、総合安全保障について防衛政策と外交政策の両面から研究を進めている。福永は、「大平正芳と宏池会」と題する報告書掲載論文の執筆にとりかかっている。この他、最終報告書にむけて財政問題、瀬戸大橋架橋等の諸問題についても研究分担者間での研究会において報告を各々行っている。
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広島大学史紀要 6
ページ: 117-130
東アジア近代史 7
ページ: 5-20
科研費成果報告書
ページ: 367
ページ: 435
ページ: 417