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2003 年度 実績報告書

護符の文化的・社会的意味に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320087
研究種目

基盤研究(B)

研究機関国学院大学

研究代表者

千々和 到  國學院大學, 文学部, 教授 (10013286)

研究分担者 古山 正人  國學院大學, 文学部, 教授 (20181472)
岡田 莊司  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60146735)
宮家 準  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60051314)
浅野 春二  國學院大學, 文学部, 助教授 (30289714)
土肥 義和  國學院大學, 文学部, 教授 (10104746)
キーワード護符 / 牛玉宝印 / 起請文 / 神仏習合 / アムレット / タリスマン / 版木 / 道教
研究概要

1 本年度は、全体研究会を都合4回開催し、研究の推進について確認しあうとともに、情報の共有に努めた。
2 日本に現在残る護符・版木の伝存状況についてアンケート調査を寺社あてに実施するものとし、そのアンケート内容について岡田を中心に討議をすすめ、3月から順次配付作業にはいった。配付は次年度も継続し、今後回答を集約・分析するが、必要な所蔵者について訪問調査を実施して、可能な限り現状の把握に努めたい。
3 海外に所在する護符については、古山を中心に、オックスフォード大学やギメイ美術館等の日本の護符のコレクションを調査した。また日本との対比のため、ギリシャで日本の絵馬と同様に病気治癒や子宝の祈願等のため奉納するタマと呼ばれるものの実物を数点収集したが、これらは古代のアスクレピオス神殿に奉納されたものの系譜を引くとされる。それについては、考古学博物館の非公開資料を、許可を得てデジタル写真に記録した。
4 牛玉宝印を用いた起請文については、千々和・根岸を中心に、熊本・細川家、福岡・黒田家、金沢・前田家等の大名家の中・近世文書調査を実施し、大量の起請文を調査した。藩主が家臣に発給した起請文や、近世の霊社上巻起請文の存在を確認するなど、見過ごされていた史料を調査できた意義は大きい。
5 日本の護符の源流を探るために重要な中国の仏教・道教関係の護符の調査は、来年度の実施を目指す。そのための文献調査や敦煌文書中の仏教護符の検出とこれまでの調査のまとめを、土肥・浅野を中心に行った。
6 また起請文・護符の前近代における民衆の受け止め方を把握するため、起請文の読上げを演ずる芸能に注目し、説経節・若松若太夫師の協力を得て、修験との関連が指摘される「さんせう太夫」の神おろしの場を研究会で演じていただき、古い台本との文言の異同から、内容の変遷などについて内外の研究者で議論した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 千々和 到: "牛玉宝印の版木の寿命"民芸. 608. 1-9 (2003)

  • [文献書誌] 古山 正人: "スパルタの貨幣使用をめぐるFgueira説とその批判"國學院雑誌. 105-2. 1-15 (2004)

  • [文献書誌] 岡田 莊司: "神社史研究から見た一宮"国史学. 182. 45-59 (2004)

  • [文献書誌] 浅野 春二: "シリーズ道教の世界4 飛翔天界 道士の技法"春秋社. 238 (2003)

  • [文献書誌] 宮家 準: "霊山と日本人"日本放送出版協会. 253 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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