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2004 年度 実績報告書

護符の文化的・社会的意味に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320087
研究機関国学院大学

研究代表者

千々和 到  國學院大學, 文学部, 教授 (10013286)

研究分担者 古山 正人  國學院大學, 文学部, 教授 (20181472)
岡田 莊司  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60146735)
三橋 健  國學院大學, 神道文化学部, 助教授 (30104748)
宮家 準  國學院大學, 神道文化学部, 兼任講師 (60051314)
土肥 義和  國學院大學, 文学部, 兼任講師 (10104746)
キーワード護符 / 牛玉宝印 / 起請文 / 神仏習合 / アムレット / タリスマン / 版木 / 道教
研究概要

1 本年度は、調査・アンケートなどで所在が明らかになった護符の調査を、この事業に関心を持つ大学院生の協力を得ながら、広範囲に実施することができた。2 現在すでに発行されていない護符および護符版木については、静岡・三嶋大社、静岡・芹沢〓い介美術館、宮城・塩竃神社等で調査を実施した。芹沢〓介美術館では、収蔵されている護符・牛玉宝印が、故・中村直勝氏の収集資料だったことを確認した。3 外国所在の日本の護符コレクションは、フランスのギメイおよびフランク・コレクションの写真や調書の整理をほぼ終え、次の段階の護符の発行寺社の調査に入る足がかりを得た。4 起請文料紙に用いられた牛玉宝印は、引き続き戦国時代のものを中心に原本調査を実施した。本年度は熊本・細川家文書(継続)、柳川・立花家文書、仙台・伊達家文書のほか、早稲田大学図書館・結城白河家文書、東大史料編纂所・島津家文書、千葉・関宿城博物館・簗田家文書等を調査し、ほとんど知られていなかった牛玉宝印の検出等の具体的な成果があった。5 地誌類や絵画資料からの護符の検出は、写真や刊本から抽出を続けており、「洛中洛外図」等から祇園の牛玉宝印の確認ができている。6 収集資料のデータベース化作業は、調査終了直後から入力するよう心がけている。今後も、事業終了まで継続して入力する。7 日本の護符の源流とされる道教の護符との関連性を具体的に検討するため、台湾に出張し、現在発行されている護符を入手するとともに、現地の世界宗教博物館関係者に体系的な護符収集の協力を依頼することができた。8 寺社に残る護符のアンケート調査は、所有者側の護符に関する理解が不十分との判断から、今年度は詳細な解説パンフレットを編集・作成し、来年度実施の準備を終えた。9 研究会・調査準備会は、8月・10月・11月・3月に実施し、調査・研究の進展をチェックし、次の段階へのステップを確認してきた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本の神々2005

    • 著者名/発表者名
      三橋 健
    • 雑誌名

      大法輪 72-1

      ページ: 1-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 稲荷信仰の展開と修験 -護符を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      宮家 準
    • 雑誌名

      朱 48

      ページ: 149-175

  • [雑誌論文] 中世の誓約文書=起請文の、二つの系列2005

    • 著者名/発表者名
      千々和 到
    • 雑誌名

      國學院雑誌 106-2

      ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 民俗宗教史の研究-宗教的伝統の解明をめざして-2005

    • 著者名/発表者名
      宮家 準
    • 雑誌名

      宗教研究 349(未定)

  • [雑誌論文] 将軍代替り誓詞の再検討2005

    • 著者名/発表者名
      大河内 千恵
    • 雑誌名

      国史学 186(未定)

  • [雑誌論文] 唐考課令等写本断片(Дx六五二一)考--開元25年撰『格式律令事類』に関連して2004

    • 著者名/発表者名
      土肥 義和
    • 雑誌名

      國學院雑誌 105-3

      ページ: 1-12

  • [図書] 中世の社会と史料(千々和到「大師勧請起請文」)2005

    • 著者名/発表者名
      羽下 徳彦
    • 総ページ数
      298
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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