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2005 年度 実績報告書

中世顕密聖教の史料学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320088
研究機関日本女子大学

研究代表者

永村 眞  日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)

研究分担者 山崎 誠  国文学研究資料館, 文献史料部, 教授 (70094696)
大久保 良峻  早稲田大学, 文学部, 教授 (30213664)
高山 有紀  新島学園短期大学, 国際文化学科, 助教授 (40279568)
キーワード真言聖教 / 法相聖教 / 東大寺 / 醍醐寺 / 史料データベース / 抄物 / 目録 / 隆源
研究概要

1 東大寺図書館所蔵聖教の調査・蒐集作業
研究年度当初からの継続として、奈良東大寺図書館に所蔵される114架(法相・律)の聖教について、その調査・撮影を実施した。律部については全点の調査を終えたが、法相部については来年度継続することになる。法相聖教については、他寺(特に興福寺)との交流のなかで、東大寺僧の手で生成されたものが少なからずあり、寺院の枠を越えた教学活動に基づく南都仏教相承の姿が確認される。
2 醍醐寺所蔵資料の調査・蒐集作業
醍醐寺に所蔵される聖教類のなかで、特に50・390・550函台を抽出して調査を実施した。特に断簡一括として番外処理されていた報恩院隆源自筆の聖教類残闕を確認した。南北朝時代から室町前期における醍醐寺の碩学隆源の手になる、主に事相に関わる聖教から、真言聖教の構造を検討する手がかりが得られた。
3 史料データベースの構築
蒐集した史料について、調書データを入力するとともに、併せて画像データの登録を併行して実施している。なお蓄積したデータは成果報告の時点で目録化する予定であるが、東大寺図書館所蔵聖教については同館において構築中の史料データベースに、醍醐寺聖教についても同様に同寺文化財データベースに、採取したデータを提供する予定である。
4 史料翻刻
醍醐寺聖教調査のなかで確認された同寺所蔵の「寺家雑筆至要抄・雑々記」を翻刻したが、今後も注目すべき史料の翻刻作業を継続する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 醍醐寺聖教とその料紙-特に楮紙打紙に注目して-2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      文化財学の課題-和紙文化の継承

      ページ: 88-114

  • [雑誌論文] 中世醍醐寺の聖教-「目録」と「抄物」-2005

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      マンダラの諸相と文化 上(金剛界)

      ページ: 357-394

  • [雑誌論文] 頼瑜法印と醍醐2005

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      中世の仏教-頼瑜僧正を中心として-

      ページ: 13-40

  • [雑誌論文] 醍醐寺所蔵「寺家雑筆至要抄・雑々記」2005

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      醍醐寺文化財研究所紀要 20

      ページ: 1-24

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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