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2006 年度 実績報告書

中世顕密聖教の史料学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15320088
研究機関日本女子大学

研究代表者

永村 真  日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)

研究分担者 山崎 誠  国文学研究資料館, 文学資源系研究系, 教授 (70094696)
大久保 良峻  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30213664)
高山 有紀  新島学園短期大学, 国際文化学科, 助教授 (40279568)
キーワード聖教 / 抄物 / 修験 / 法相 / データベース / 東大寺 / 醍醐寺 / 高田専修寺
研究概要

本年度は研究期間の最終年度にあたり、調査及び研究活動のとりまとめを専一に、年間の活動を進めた。
第一に、奈良東大寺図書館における聖教調査については、研究初年度に着手した第114架(法相・律部)の調査・撮影を終了するとともに、第124架(三論部)に着手した。また調査にあたり採取した調書と撮影写真により、データベースの構築を進め、114架についてはその作業を終了した。なお東大寺図書館所蔵聖教(法相・律部)については、データベースを基礎にして日録化を実施し、その目録は本科研報告書に掲載した。
第二に、京都醍醐寺における真言聖教の調査については、個別函の調査を進めるとともに、密教修法の勤修に関わりの深い修験関係史料を確認・蒐集し、その成果を、平成18年10月より醍醐寺霊宝館において開催された特別展「醍醐寺と修験道」の開催に結びつけた。
第三に、「顕密」という枠から離れるが、共通した聖教を伝える高田専修寺(三重県津市)の原本調査を実施し、親鷺上人真筆をはじめ歴代祖師の手になる聖教の調査を実施し、貴重な成果を得た。
第四に、四年にわたる調査・研究の成果を、研究会・講演会における報告、学会誌への論文投稿に加えて、本科研報告書に個別論文として掲載した。研究代表者(永村)は報告書において、特に顕密聖教のなかで「抄物」に注日し、法相・三論の顕宗、真言密教の密宗、さらに真宗における「抄物」が、各々において固有の機能を果たすことを示した論文を掲載した。
第五に、構築したデータベースは、文字列と画像の統合したものであり、将来的には史料所蔵者の承認のもとに、所蔵者自身が運用するホームページなどを通して公開することを目指したい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 中世寺院の秩序意識2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      日本宗教文化史研究 19号

      ページ: 1-23

  • [雑誌論文] 親鸞聖人の消息と法語-主に高田専修寺所蔵自筆「消息」を通して-2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      高田学報 94輯

      ページ: 33-53

  • [雑誌論文] 醍醐寺聖教とその料紙-特に楮紙打紙に注目して-2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      文化財学の課題-和紙文化の継承-(湯山賢一編)

      ページ: 88-114

  • [雑誌論文] 中世真宗高田門徒の「聖教」 -真仏撰述の抄物を通して-2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      日本社会における仏と神(速水侑編)

      ページ: 2, 26

  • [雑誌論文] 修験道の足跡-醍醐寺の視点から-2006

    • 著者名/発表者名
      永村 眞
    • 雑誌名

      醍醐寺霊宝館名品解説II『修験道と醍醐寺』

      ページ: 5-12

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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