研究課題/領域番号 |
15320089
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
所 功 京都産業大学, 日本文化研究所, 教授 (10087728)
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研究分担者 |
宮川 康子 京都産業大学, 文化学部, 助教授 (60251154)
小林 一彦 京都産業大学, 文化学部, 教授 (30269568)
川北 靖之 京都産業大学, 法学部, 教授 (70131274)
若松 正志 京都産業大学, 文化学部, 助教授 (20230922)
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キーワード | 京都御所 / 後桜町天皇御記(後桜町天皇宸記) / 宝暦十三年即位式 / 上賀茂神社(賀茂別雷神社) / 社務日誌 / 社家文書 / 賀茂祭復興 / 公家 |
研究概要 |
1.近世の京都御所における朝廷関係者(天皇・後宮・宮家・公家および大社・門跡寺院など)の実情を知るうえで有力な手懸りとなる、宸筆「後桜町天皇御記」のうち、即位式直前の宝暦13年(1763)9月・10月条について、学外の若手研究者数名の協力も得ながら、毎月1回の研究会を開催し、分担して翻刻・解読を行った。即位灌頂や衣装合わせなど即位式の準備以外にも、親王宣下や朝廷の行事・日食など興味深い記事が多くあり、近年深められつつある近世朝廷研究に新たな素材を提供することができるものと思う。なお、翻刻・調査にあたり、デジタルリーダープリンタを購入するとともに、宮内庁書陵部・東京大学史料編纂所などにも出張した。9月条の翻刻・解説は、本学の日本文化研究所紀要第9号に発表した。 2.近世に入り、江戸幕府の援助を得て社殿も祭儀も復興に向かった賀茂大社のうち、特に上賀茂神社で所蔵している社務日誌および主要な社家の日記などを通じて朝廷と大社の交流実態を明らかにするため、すでに東京大学史料編纂所が出張して撮影済みのマイクロフィルム全80巻のうち40巻分を上賀茂神社経由で頒けていただき、その後賀茂祭の復興された元禄年間の部分から解読する準備を進めた。また、広く神道関係の資料(書籍など)を購入した。 3.研究分担者は、上記の研究会・調査に協力するとともに、各自の関心から主題に関連する研究を進めつつある。具体的には、平安以降の天神信仰(所)、古代法制との比較(川北)、社寺奉納和歌(小林)、近世公家の歴史思想(宮川)、京都の社家文書(若松)について、本年度は資料収集・調査を中心としつつも、いくつかの研究発表・論文掲載を行った。
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