研究課題/領域番号 |
15320091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
宮地 正人 国立歴史民俗博物館, 館長 (70011327)
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研究分担者 |
熊澤 恵里子 東京農業大学, 学術情報センター, 助教授 (90328542)
樋口 雄彦 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助教授 (60342606)
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キーワード | 平田国学 / 平田篤胤 / 平田銕胤 / 平田延胤 / 平田盛胤 / 復古神道 |
研究概要 |
1.平田神社所蔵史料の調査を、平成15年4月3日より、16年2月26日まで17回おこなった。史料を一点ごとに調べ、番号を付し、簡略目録を作成していく作業である。平成15年度においては、史料群ごとに分けて目録化していったため、<册子>、<盛胤><草稿>、<和装>、<書簡>、<版本>、<門人帳>、<軸物>、<物品>、<祝詞>といった史料群に即した分類名称をつけていった。 2.平田神社から歴博に保管が移された史料に関しては、<册子>のうち270番代までと、<書翰>I途中まで、研究詳細目録を作成した。 3.歴博に保管が移された史料をより詳しく研究し、平成16年1月14日より2月15日まで開催された歴博新収史料展において歴史展示として広く一般に公開した。その内容は、(1)平田塾と塾出版物、(2)平田国学と上総・下総、(3)鈴木重胤、(4)平田国学と大学校問題、(5)学神久延毘古像の5分野に該当するものである。 4.幕末維新期の平田国学の地方へのひろがりを確認するため、8月8日より11日まで、飯田市立図書館、高森町歴史民俗資料館及び信州平田門人の有力メンバーの一人であった伊那郡大河原村の前島家の調査をおこなった。資料館には平田銕胤自筆書状が多く所蔵されており、本学神社の創建、平田国学書籍の普及、学習結社の組織化などの諸点において良質の史料であることが判明した。 5.秋田県立図書館に相当数の平田国学関係史料が所蔵されており、それらが平田神社の史料とどのような関係にあるのかが不明だったため、11月28日から30日にかけて同館に出張し、内容を調査した。その結果判明したことは、目録で『篤胤自筆草稿」となっているものは、総て明治42年2月に図書館が平田家から購入した第一次草稿的性格の史料であること、他方同年9月に平田家が寄附したものは、総てが、やや清書本に近いが清書本までには完成してはいない篤胤著作の写本であることである。
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