研究課題/領域番号 |
15320096
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
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研究分担者 |
三上 喜孝 山形大学, 人文学部, 助教授 (10331290)
平川 南 国立歴史民俗博物館, 教授 (90156654)
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キーワード | 韓国出土木簡 / 新羅木簡 / 百済木簡 / 出土文字資料 / 文書行政 |
研究概要 |
2004年度には、国立昌原文化財研究所に所蔵されている城山山城木簡、国立慶州文化財研究所に所蔵されている月城垓字出土木簡、国立扶余博物館に所蔵されている陵山里木簡の調査をおこなった。これらの調査を通じて得られた新羅木簡、百済木簡に関する研究成果については、2005年1月22日に早稲田大学文学部において、国際シンポジウム「韓国出土木簡の世界 II」を開催し、研究分担者である李成市(「城山山城出土木簡にみられる漕運資料」)、三上喜孝(「日本側史料からみた韓国古代木簡」)が報告をおこなった。さらに、パネルディスカションでは、平川南が加わり、上記の報告と共に、尹善泰「慶州月城垓字出土木簡について」、李鎔賢「新羅木簡の形状と規格」、梁碩真「城山山城出土木簡の保存処理について」の3報告を含めて、おのおの討議した。とりわけ、城山山城木簡の性格やその背景にある文書行政、垓字出土木簡の中に見られる文書木簡と文書行政について、それらの個別具体的な事実の解明と、日本出土木簡との比較検討を集中的におこなった。また、立教大学東アジア地域環境問題研究所が2004年12月に開催した国際シンポジウム「歴史的コンテクストのなかにおける文化財(古代文字史料)の『中心性』と『周縁性』」において、李成市が「東アジア辺境軍事施設の経営と政治体制-城山山城出土木簡を中心に」を報告し、新羅木簡を東アジア史的視点からの位置づけを試みた。
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