研究課題/領域番号 |
15320100
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神寶 秀夫 九州大学, 大学院・人文科学研究科, 教授 (90118331)
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研究分担者 |
直江 眞一 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (10164112)
岡崎 敦 九州大学, 大学院・人文科学研究科, 助教授 (40194336)
藤井 美男 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (70183928)
山田 雅彦 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 教授 (90202382)
花田 洋一郎 西南学院大学, 経済学部, 助教授 (40284476)
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キーワード | 西欧史 / 中・近世 / 国制史 / 国家機能 / 被治者 / 中間権力 / 社会史 / 財政史 |
研究概要 |
第2年度の本年においては、前年度の3回にわたる研究会で固まってきた論点に関して、各研究班は研究を深めた。それに基づいて、当該科研研究会の関係者は、国内のみならず、国外(イングランド、フランス)の学術機関においても、資料収集を行い、成果を発表した。そして、並行して、以下の3度の全体研究会(九州大学)、2度の個別研究会(長崎、熊本)で開き、成果の集約と共有をはかり、今後の研究方針を決めた。 (1)第1回全体研究会(平成16年6月26日):藤井美男「ブルゴーニュ公国の財政に関する若干の考察」、花田洋一郎「フランスにおける中世国家財政・都市財政研究の現状と課題」を中心に、財政の視点から、中世国家の機能論、構造論が深められた。 (2)第2回全体研究会(平成16年12月4日):山田雅彦「中世都市の食糧品市場をめぐる統治・管理の問題-組織される市場、あるいは逸脱する市場?-史料の問題から」を中心にして、市場における統治の観点から、中世国家の機能、構造が議論された。 (3)第3回全体研究会(平成16年12月12日):分担者以外の2名の研究者とともに、九州史学会において、直江、岡崎の司会の下、シンポジウム「行財政制度の比較史」を開催した(井内太郎「近世イングランドにおける課税の政治学-10分1税・15分1税の分祈を中心として-」、堀越宏一「15世紀フランスにおける税制の展開」、岡崎敦「中世末期フランス王権の文書管理-実務の展開の観点から-」、山田雅彦「コメント」)。 (4)個別研究会(平成17年3月17-20日):来秋開催予定の、シンポジウム「中・近世国家論」(於:九州西洋史学会)の方針、内容を話し合い、議論の枠組を決定する。 本年度は中世国家の「行財政度」を中心に研究が進められたが、次年度は、これまでの成果を踏まえ、「中・近世国家の機能と構造」の共通理解の構築に努めることにしたい。
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