研究課題/領域番号 |
15320112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
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研究分担者 |
菱田 哲朗 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
高 正龍 立命館大学, 文学部, 教授 (40330005)
高橋 克壽 独)文化財研究所, 奈良文化財研究所, 主任研究員 (50226825)
森下 章司 大手前大学, 文学部, 助教授 (00210162)
吉井 秀夫 京都大学, 文学研究科, 助教授 (90252410)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | 古代日韓関係 / 古墳時代 / 渡来遺物 / 横穴式石室 / 鏡 / 韓式土器 / 高句麗 / 百済 |
研究概要 |
期間中、研究代表者・分担者(他に矢野健一[研究者番号10351313]立命館大学教授が入っている)は、本テーマと関わりつつ、活発な研究活動を行った。各自の主要な研究成果は報告書に一覧表(研究代表者6点・分担者4点)として示し、「11.研究発表」には代表者2点・分担者各1点のみを示した。ここでは、それ以外に、今回の報告書のために書き起こした論考を中心に成果の概要を報告する。 論考には、和田「束アジアの『開かれた棺』」、菱田「渡来系文物からみた渡来人の動向」、高「豊臣秀吉の朝鮮侵略と『滴水瓦』の伝播」、高橋克壽「韓国巨済長木古墳の石室と若狭の初期横穴式石室」、森下「楽浪墳墓群の立地と出土鏡」、吉井「土器資料を通してみた3〜5世紀の百済と倭の交渉関係」がある。また、研究協力者の黄暁券「東アジア地域における葬制文化の比較」、秋山進午「集安市博物館参観札記」、高橋潔「朝鮮民主主義人民共和国における遺跡の保存状況」、韓国・研究協力者の申敬撤・趙榮済の研究会発表要旨と申「金官加耶土器の編年」の翻訳、および当時大学院生であった中野咲の「畿内地域・韓式土器集成」を収めた。多くは、今後の古代日韓関係(日中韓関係)、および、それを背景とした列島内の地域間関係を研究する上で重要な指摘が含まれている。また、畿内の韓式土器集成は、王権の地における韓式土器の全貌を初めて示したもので、今後大いに活用されるだろう。また、高の論考は日韓関係の考古学的研究が古代に限らないことを示すものであり、高橋潔のものは世界遺産に指定された高句麗遺跡群の現状を紹介したものである。 なお、補助金の一部を使って調査や整理を行った兵庫県宮山古墳については「宮山古墳墳丘測量調査報告」(『立命館文学』第594号の抜刷)、福井県城山古墳については『若狭・城山古墳発掘調査報告』(『立命館大学文学部学芸員課程研究報告』第5冊)を添付した。
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