研究課題/領域番号 |
15320122
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
杉藤 重信 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
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研究分担者 |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
窪田 幸子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80268507)
中澤 港 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40251227)
中島 豊四郎 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (90247601)
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キーワード | 親族データベース / 家系図 / 親族研究 / コミュニティ支援 / 調査ツール / 宗門改帳 / 家族研究 |
研究概要 |
研究計画第三年目(最終年度)の平成17年度に実施された事項は以下の通りである。 (1)平成18年3月、開発中の「アライアンス」を3.0にバージョンアップした(9月にはアライアンス2.0をマイナーバージョンアップしている)。(物品費)http://study.hs.sugiyama-u.ac.jp/alliance/ (2)平成17年8月14日-9月1日、オーストラリア連邦における、以下の研究機関等を訪問し、情報収集および情報交換を行った。シドニー大学、シドニー工科大学、オーストラリア国立大学、アボリジニ研究所、アボリジニ美術現地組織、カカドゥ国立公園レンジャー事務所、北部土地評議会、オーエンペリ・コミュニティ、ノーザンテリトリー美術博物館、クィーンズランド大学。(旅費)シドニー工科大学のLaurel Dysonのグループおよびクィーンズランド大学のJane Hunterのグループとは、今後の研究連携について模索すること、また、ともにアボリジニ研究所に働きかけてアボリジニの親族データベースの構築に向けて活動を行うことで一致した。 (3)研究分担者の川口洋とともに、宗門改帳(川口が別途開発した宗門改帳データベースDANJURO ver.3)データの変換プログラムを開発(物品費)し、その成果を情報処理学会の「人文科学とコンピュータ」部会の2005年度シンポジウム(東京大学医学部、2005年12月16-17日)において「親族関係分析システム『アライアンス』による『宗門改帳』分析の試み」と題して発表し、あわせて論文を執筆した。この共同研究では、静的な歴史文献としての宗門改帳に記載の村落の家族変動について、アライアンスを用いることによって動的に把握できる可能性を見出し、今後とも共同研究を継続することとなった(帝塚山大学における川口の研究班)。 (4)杉藤が、平成16年11月25日にオーストラリア・キャンベラ市において、アボリジニ研究所主催の「Conference 2004」において、「Kinship Database and Genealogy as a Backing tool for Aboriginal Communities : Alliance Project」と題して発表を行ったが、この成果報告として、研究分担者の窪田幸子と共同で‘Alliance Project : Digital Kinship Database and Genealogy'を執筆した。 (5)最終年度にあたり、宗門改帳との連携プログラムも含め、アプリケーションの開発をほぼ終えることができた。ただし、本研究の主要課題である現地コミュニティ支援手法の開発については、残念ながら未だ途上である。今後に期したい。
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