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2003 年度 実績報告書

神社資料の多面性に関する総合的研究―古社の伝存資料と神社機能の分析を中心として―

研究課題

研究課題/領域番号 15320124
研究種目

基盤研究(B)

研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

新谷 尚紀  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 教授 (80259986)

研究分担者 関沢 まゆみ  国立歴史民俗博物館, 民俗研究部, 助手 (00311134)
宇田川 武久  国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 教授 (70104750)
吉岡 眞之  国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 教授 (90290858)
三浦 正幸  広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80136134)
三橋 健  國學院大學, 神道文化学部, 助教授 (30104748)
キーワード神社の防災修復 / 植生調査 / 建築様式 / 海上交通の要衝 / 神仏習合 / 都市祭礼 / 祇園信仰 / 八幡信仰
研究概要

平成15(2003)年度は、主として次の三つの作業を行った。第一は、厳島神社の資料調査の継続である。とくに近代の自然災害と神社の防災修復の歴史に関する所蔵文書の写真撮影と解読の作業を継続した。また神社周辺の植生調査も維続した。とくに、本研究成果の社会還元のひとつの方法として、研究論文集の刊行や資料集の刊行とは別に、勤務先の博物館における平成17年度の特別企画展示「日本の神々と祭り」(仮題)を構想しており、その準備的な資料情報研究を厳島神社と出雲大社、祇園八坂神社について実施した。記紀神話に登場して日本の神社の代表的なものと位置づけられている出雲大社、また平氏の篤い信仰をあつめて寝殿造りの建築様式を今日まで伝えるとともに、海上交通の要衝に立地して、多くの神社が衰亡する南北朝期、戦国期においても、社殿を維持して多くの奉納品を保存し貴重な文化財として今日まで伝世させたいわば歴史を超えた典型的な神社としての厳島神社、そして古代都市における疫病や怨霊を鎮める信仰を基盤とする幅広い神仏習合の信仰と華美な都市祭礼とでその典型的な例とされる祇園八坂神社、という三社について、研究成果の展示へむけての準備を進めた。第二は、その祇園八坂神社を中心として、日本各地に展開している祇園信仰の全国的な分布実態に関する情報について、神社本庁が作成している「全国神社祭祀祭礼総合調査」の成果を活用しながら、あらためて確認と追跡の作業を進めた。第三は、新しく八幡信仰に関する資料調査を開始して、宇佐八幡宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮、およびその他全国各地に広がる八幡信仰に関する研究文献目録の作成を進めており、それは現在進行中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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