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2003 年度 実績報告書

先端生命科学技術研究をめぐる法的問題の考察――社会学的考察を基礎として

研究課題

研究課題/領域番号 15330006
研究種目

基盤研究(B)

研究機関千葉大学

研究代表者

岩間 昭道  千葉大学, 法経学部, 教授 (20102212)

研究分担者 巻 美矢紀  千葉大学, 法経学部, 助教授 (90323386)
鈴木 庸夫  千葉大学, 法経学部, 教授 (20110273)
多賀谷 一照  千葉大学, 法経学部, 教授 (40114293)
木村 琢麿  千葉大学, 法経学部, 助教授 (40234364)
キーワード疫学研究 / がん登録 / 生命倫理 / 自己決定権
研究概要

本年度は、医療倫理研究に関する基礎的作業に時間を割いたため、公表した文献は必ずしも多くないが、その成果は次の3つに分類できる。
(1)疫学研究の統制 昨年度の企画調査研究を踏まえて、疫学研究の法的規制に関する考察の総括を手がけている。アメリカの施設内設備委員会(IRB)やフランスの倫理規制委員会における疫学研究統制との比較を中心に、日本の疫学研究指針に関する問題点を整理した(木村・千葉大学法学論集掲載論文)。フランスをはじめとした他の諸国の動向については、来年度にまとめあげる予定である。
(2)がん登録 疫学研究との異同から出発して、がん登録に関する法的諸問題を考察している。アメリカ・イギリスの動向をフォローしつつ、日本の現状についての問題点を抽出している。そのために、内外の文献収集とあわせて、医療機関や行政機関において聞き取り調査を実施した。
(3)生命倫理 ヒトゲノムと特許の関係について、主としてドイツの状況を参考にしながら、日本における諸論点を考察した。
(4)自己決定権に関する理論的考察 以上の個別的問題においては、研究者の学問の自由と被験者の自己決定権との対立関係が問題になることから、憲法上の自己決定権に関する基礎理論的研究を、おもにアメリカの学説を参考にして行った(巻・国家学会雑誌掲載論文)。来年度以降、続編を公表していく予定である。
来年度以降は、以上の研究を継続しつつ、臨床医療のレヴェルを含めて、医療倫理に関する法的考察を広く手がけ、生命倫理に関する一般論につなげていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木村 琢麿: "疫学研究に関する倫理指針について"千葉大学法学論集. 18巻4号. 1-39 (2004)

  • [文献書誌] 巻 美矢紀: "憲法の動態と静態--R.ドゥオーキン法理論の『連続戦略』をてがかりとして(1)"国家学会雑誌. 117巻1・2号(掲載予定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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