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2005 年度 実績報告書

先端生命科学技術研究をめぐる法的問題の考察--社会学的考察を基礎として

研究課題

研究課題/領域番号 15330006
研究機関千葉大学

研究代表者

岩間 昭道  千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (20102212)

研究分担者 鈴木 庸夫  千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (20110273)
多賀谷 一照  千葉大学, 法経学部, 教授 (40114293)
巻 美矢紀  千葉大学, 法経学部, 助教授 (90323386)
木村 琢麿  千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 助教授 (40234364)
キーワード先端科学 / 医療 / 個人情報 / 自己決定権 / 公法基礎理論
研究概要

(1)公法学の基礎理論的研究 平成16年度に引き続いて、先端医療技術が発展した現代社会において個人の自己決定権や個人情報等がいかに位置づけられるかという広範な問題意識をもとに、主として憲法的観点から基礎理論的考察を行った。岩間・後掲論文や巻・後掲論文が、その中心的成果である。また、報告書において、岩間「先端科学技術と憲法」と巻「医療技術発展のパラドックス--尊厳死・安楽死に関する憲法学的考察」を収録しており、今後これらの論考を発展させて公表していく予定である。
(2)個人情報に関する総合的研究 平成17年4月に個人情報保護法が施行したのを受けて、医療・介護サービスにおける個人情報保護の法制度を概観し、あわせてプライバシーとセキュリティに関する諸問題を整理した(多賀谷・後掲論文など)。
(3)子どもの権利に関する研究 昨年度に引き続いて子どもの権利に関する研究を行い、医療を含めた諸活動において子どもが自己の情報に対していかなる法的地位を有するかを検討している(木村・後掲論文)。
(4)各論的研究 報告書に寄せた鈴木「ヒトゲノム問題」では、治験の手続を参考にしつつ、遺伝子分析に関する法的問題を概観している。同じく木村「医師の顛末報告義務ないし死因説明義務について」では、先端医療等における医師の説明責任について、おもに患者死亡後の問題状況に焦点をあてて考察した。
(5)比較法的研究 報告書に収録した木村「フランスにおける医事法の展開について」では、遺伝子研究等の先端医療技術の進展をうけたフランス医事法学の展開をフォローし、同国における法令整備の過程を含めた分析を行ったうえで、日本法の展開と比較しつつ、医事法学体系の構築に向けた理論的作業を試みた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 個人としての尊重と公共性(ほか、1件)2006

    • 著者名/発表者名
      巻 美矢紀
    • 雑誌名

      憲法学の現代的論点(安西文雄ほか) (掲載予定)

  • [雑誌論文] 国民保護法と情報ネットワーク2005

    • 著者名/発表者名
      多賀谷 一照
    • 雑誌名

      千葉大学法学論集 19巻4号

      ページ: 1-39

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 憲法変遷の観念2005

    • 著者名/発表者名
      岩間 昭道
    • 雑誌名

      日本台湾法律化協会雑誌 5

      ページ: 33-41

  • [雑誌論文] 日本における環境保全の課題と憲法化2005

    • 著者名/発表者名
      岩間 昭道
    • 雑誌名

      先端科学技術と人間(ドイツ憲法判例研究会編)

      ページ: 189-195

  • [雑誌論文] 憲法の動態と静態--R・ど2005

    • 著者名/発表者名
      巻 美矢紀
    • 雑誌名

      国家学会雑誌 118巻7=8号

      ページ: 1-41

  • [雑誌論文] 子どもの権利保護のための救済制度--フランス法との比較を交えて2005

    • 著者名/発表者名
      木村 琢麿
    • 雑誌名

      千葉大学法学論集 19巻4号

      ページ: 99-132

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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