研究課題
基盤研究(B)
平成15年度には基礎資料の充実と共同研究者間での基本的問題意識についての討議を大きな目的とした。京都大学に欠けている明治期の資料やアメリカ・ドイツの専門雑誌のバックナンバーをそろえることで、研究の進展を目指した。全員が集まる研究会は2度おこなった。初回には「法の支配」と「法治国家」の概念構成とその今日的意味について討論した。また、現在の日本で「法の支配」を実現するために必要な制度改革についても議論した。2度目の研究会では、アメリカおよびドイツの最近の憲法状況を、より広い視点から見直す報告および議論がなされた。これらを通じて新世紀統治システムにおける法の役割についての理解が深まり、次年度の研究への土台を構築した。平成16年度には、資料を拡充するとともに、共同研究者どうしでより密接な意見交換をおこない、共通の問題関心の中からそれぞれがどのように研究分担を果たしていくかを決定し、研究成果へと結びつけた。全員による研究会は3回おこない、比較法・法制史の観点をふまえた研究の深化を図った。一年間を通じて、今日「法の支配」「法治国家」といった概念がどのような役割を担えるかについて批判的に考察し、各国および日本の状況について理解を深めることができた。この研究で得た知見により、各自が研究業績を発表しつつある。
すべて 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (22件) 図書 (4件)
法学論叢 156巻5・6号
ページ: 330-357
法学論叢 156巻5.6号
ページ: 282-303
京都大学大学文書館研究紀要 3号
ページ: 15-55
Hogaku Ronso Vol156, No5/6
Hogaku Ronso Vol.156, No.5/6
Kyoto Daigaku Daigaku Monjokan Kenkyu Kiyo 3
Auf abm Weg in einen neven Rechtsstaat(Ouneker & Humblot)
ページ: 131-140
日本国憲法解釈の再検討(高見勝利 他 編)
ページ: 246-264
公法研究 66号
ページ: 130-138
国家と自由(樋口陽一 他 編)
ページ: 265-287
正義(平井亮輔編)
ページ: 187-206
ページ: 259-282
現代法の展望(田中成明編)
ページ: 253-280
ページ: 177-211
Auf dem Weg in einen "neuen Rechtsstaat"
Nihonnkoku Kenpo no Saikento
Koho Kenkyu 66
Koki to Jay
Seigi
Gendaiho no Tenbo