研究課題/領域番号 |
15330009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
横山 信二 愛媛大学, 法文学部, 教授 (70132644)
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研究分担者 |
富井 利安 広島大学, 総合科学部, 教授 (40006466)
中山 充 香川大学, 法学部, 教授 (60093910)
伊藤 浩 愛媛大学, 法文学部, 教授 (80213081)
木村 俊郎 追手門学院大学, 経営学部, 教授 (20279087)
廣瀬 肇 呉大学, 社会情報学部, 教授 (80368795)
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キーワード | 環境形成メカニズム / 環境負荷 / 景観 / 環境権 / 海砂採取 / 国際情報交換 / St.Lawrence Centre (Canada) / Commission ror Environmental Cooperation (North America) |
研究概要 |
4年間の研究期間の初年度に当たる平成15年度は、研究課題に取り組む視点や研究方法、研究課題と比較しようとする海域の事前調査(調査対象の有効性、重点的に調査すべき項目)を行った。 本研究課題は、前年度までの過去3年間に行った「瀬戸内海の環境保全と海域利用に関する総合法研究」の成果を踏まえるもので、本年の5月17日に開催された日本法社会学会でその成果の一部を発表した際に、第1回研究会を行った。そこで、行政法と民法の接点を意識すること、法社会学的なアプローチが必要であることを確認したうえで、比較調査する海域を検討し、調査担当者を決めた。同年9月27日の中四国法政学会の際に臨時の研究会を行い、大分県における漁民と住民との協力による藻場・干潟や森林などの環境保全政策に関する調査報告があった。 伊勢湾調査を実施し、とくに三河湾の環境調査が有効であること、次いでセントローレンス川の環境調査を行い、河川と海域の違いがあるにしても、環境形成のメカニズム、埋立てや環境ホルモンなどに起因する環境問題には、瀬戸内海と比較する研究価値があることなどがわかった。また、訪問調査したマッギル大学デュメストラル教授、カナダ環境省イオレンヌ女史の助言から、セントローレンス湾やバンクーバ湾なども調査対象として考慮すべきであることがわかった。これらの調査報告は、第3回研究会(同年12月21日)で行った。その後、環境省において閉鎖性水域の環境問題と環境保全政策の現状についてヒアリング調査、第6管区海上保安庁の業務協力(東京湾行動計画)を得て、東京湾調査(平成16年2月5日及び同6日実施)及び琵琶湖の環境問題と環境保全政策の現状を調査し、環境負荷に対する新たな視点からの環境保全政策があることを知った。
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