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2003 年度 実績報告書

現代海洋法秩序の法史的分析と総合的体系化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15330011
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

栗林 忠男  東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (60051455)

研究分担者 深町 公信  関東学園大学, 法学部, 教授 (00199168)
田中 則夫  龍谷大学, 法学部, 教授 (40148391)
杉原 高嶺  京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30004154)
水上 千之  広島大学, 法学部, 教授 (60115277)
明石 欽司  慶應義塾大学, 法学部, 助教授 (00288242)
キーワード海洋法 / 海洋法の歴史 / 領海 / 排他的経済水域 / 大陸棚 / 国連海洋法条約 / 第三次海洋法会議 / 海洋紛争
研究概要

本研究組織による海洋法研究は平成13年にスタートし、慶応大学と京都大学で相互に研究報告会を開催してきた。最初の研究テーマは、今後の研究の全般的基礎となる、「海洋法の歴史」に焦点を当てた。このテーマに関する各分担者の研究報告はすでに完了したので、本年度(平成15年度)は新しい研究テーマに移った。その結果、今年度の研究は次の二点にまたがることになった。
第一は、最初の研究テーマ(海洋法の歴史研究)の成果を学術書として刊行するための原稿の執筆である。これには10名の研究分担者がその執筆に当たった。本年2月に全原稿が出揃い、現在、印刷中である(出版社は「有信堂」、刊行は本年6月)。10名の執筆者の各論文は、本報告書の「11.研究発表」の欄に記載した。
第二の研究活動は、新しい研究テーマの調査・報告である。共通テーマとして「海洋法の発展と主要裁判事例」および「日本に関連する個別海洋法問題」の二つを設定し、今年度は前者に重点をおいた。これについて、今年度、次の9件の研究発表がなされた。
「ノース号事件と追跡権制度」(古賀)、「アサイア号事件と無国籍船の取締り」(水上)、「フランコニア号事件と領海制度」(杉原)、「公海制度の史的展開」(島田)、「アキレ・ラウロ号事件と海上テロの防止」(酒井)、「ノルウェー漁業事件と直線基線」(植木)、「大陸棚の境界画定における衡平原則の意義」(小森)、「ウィルデンフス事件と寄港国管轄権」(村上)、「ナホトカ号事件と海洋汚染の防止」(森川)、である。二つの共通テーマの研究は次年度以降も継続し、数年内にそれぞれの成果を学術書として刊行する予定である。
以上のほか、本年度、研究分担者の一人(加藤)が海洋紛争の裁判調査のため国際司法裁判所(オランダ)と国際海洋法裁判所(ドイツ)の現地調査に当たった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 明石 欽司: "海洋法前史-海洋領有をめぐる実行と理論の素描"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 古賀 衛: "近代海洋法の発展過程"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 加藤 信行: "近代海洋法法典化の試み-ハーグ法典化会議の位置づけ"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 水上 千之: "現代海洋法の潮流-第1次・第2次海洋法会議から第3次海洋法会議へ"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 吉井 淳: "領海制度をめぐる国際的相克"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 深町 公信: "接続水域の発展過程"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 薬師寺 公夫: "海洋犯罪取締りの史的展開-公海上警察権としての臨検の権利を中心に"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 三次 正弘: "海底制度の形成史-大陸棚と深海底の制度化について"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 富岡 仁: "海洋環境保護の歴史-船舶起因海洋汚染規制との関連で"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 杉原 高嶺: "海洋法の発展の軌跡と展望-mare liberumからmare communusへ"現代海洋法の潮流・第1巻・歴史的展開. 第1巻(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2014-04-22  

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