研究課題/領域番号 |
15330020
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
鳥谷部 茂 広島大学, 法学部, 教授 (20155609)
|
研究分担者 |
小川 幸士 帝塚山大学, 法政策学部, 教授 (30299143)
吉田 光碩 大阪大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60309341)
亀田 浩一郎 明治大学, 法学部, 講師 (20257124)
村山 洋介 長崎大学, 経済学部, 助教授 (80314722)
田村 耕一 熊本大学, 法学部, 助教授 (70315216)
|
キーワード | 非典型担保 / 典型担保との関係 / 譲渡担保 / 仮登記担保 / 韓国調査 / アンケート調査による実態の把握 / 比較法的研究 / 動産・債権譲渡の公示制度 |
研究概要 |
平成15年度は、3年間の研究の1年目として、申請時の研究計画書に基づき、研究会の開催、韓国調査、アンケート調査表の作成・発送を実施した。また、各分担者は研究計画の趣旨に基づいて、各自の分担部分について研究を行った。 (1)研究会の開催 平成15年度は、広島大学で2回、大阪大学、明治大学、長崎大学で各1回、打ち合わせ研究会を実施した。その結果、以下のような成果が得られた。第1回では、本研究の全体像及び各自の研究分担を決定した。第2回には、講師を招いて、韓国の非典型担保について意見交換を行った。第3回には、非典型担保の実態を把握するためのアンケート調査表の内容について討論を行った。第4回には、アンケート調査表の内容を確定し、各担当者の個別研究報告を行った。 第5回は、本年度の総括と各分担者の個別報告を行った。 (2)韓国調査 平成15年9月30日〜10月2日まで韓国の延世大学金相容教授のもとで韓国の非典型担保について日韓双方の研究報告と意見交換を行った。引き続き10月3日〜5日まで済洲大学において不動産登記制度について意見交換を行った。この調査を通じて、韓国の非典型担保の実態・学説理論・判例法理などについて理解を深めることができた。また、韓国の研究者と民法、不動産登記法・土地法などの領域において交流することができた。 (3)アンケート調査表の作成・発送 非典型担保の実態を把握するための、アンケート調査表を作成し、アンケート調査を実施した。本アンケート調査表の特徴は、第1に、債権者用と債務者用の2通を作成したこと、第二に、非典型担保に限定せずに資金調達方法の多様性という観点から作成したことなどにある。現在、アンケート結果が返送されつつある。アンケートの集計・分析は、平成16年度の課題である。 (4)分担者の研究 以上の本研究全体の取り組みのほかに、各研究分担者は、個別研究に従事した。具体的研究成果として、以下のようなテーマが研究報告された。韓国における非典型担保、ドイツにおける相殺の担保的機能、非典型担保と利用権、ドイツにおける所有権留保、抵当権に基づく物権的請求権などである。
|