研究課題
本年度も、法科大学院での講義において、昨年度までの研究成果を活用しつつ、より実際的な研究を行った。研究分担者が実際の講義を観察してさまざまな角度から検討を加えたことも、昨年同様である。また、神戸大学大学院法学研究科のCOEプログラム「市場化社会の法動態学研究センター」の教育プログラムと協力し、法科大学院生向けの実験的セミナー(仲裁法)も行った。学生による授業アンケートの活用法についても、引き続き検討を深めた。授業アンケートおよびその活用法については、最終報告書において詳しく説明している。これまで行われていた授業アンケートは、項目ごとの相関関係や時系列的な変遷を検討するには至っておらず、本研究においてはその観点からの分析がどのような意味を持つかについても検討を加えている。また、法科大学院で実際に使用する教材の作成(一部は市販)についても、これまでの研究成果を活用して作成・改訂を続けている。さらに、今年度は、法科大学院設置から1年半を経過した段階で、関連教員(研究代表者・分担者以外の者を中心とする)に、法科大学院(あるいは法学部)教育の手法についての意識調査を行った。また、実践的・実務的な教育手法として欧米では広く用いられている模擬裁判についても、現在学部段階で行われている国際法模擬裁判についてその参加者にアンケート調査をし、法科大学院教育への応用可能性を模索した。
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