研究課題
基盤研究(B)
平成15年度は、研究実施計画に従い、研究会、関係者へのヒアリング、資料の検討・整理・文責を中心に活動した。以下、研究会日程等を軸に説明する。(平成15年)6月27日研究打ち合わせ会を開催。各自担当を確認。9月22日〜23日研究会を開催。佐藤晋が『佐藤内閣期のアジア政策」を、福永が『佐藤内閣期における政策転換-研究の諸前提-」を報告、討議した。23日山梨県立図書館を訪問。10月17日元朝日新聞記者・堀越作治氏からヒアリングを行った。堀越氏は『戦後政治裏面史-「佐藤栄作日記」が語るもの-』(岩波書店、1998年)の著者であり、『佐藤栄作日記』(朝日新聞社、全6巻)刊行の仕掛け人である。また同氏著『戦後政治13の証言』(朝日新聞社、1989年)、『佐藤番日記』(徳間書店、1968年)を複写、メンバーに配布した。12月14日〜15日研究会を開催。雨宮昭一が、「無条件降伏モデル」を中心に、「戦時戦後体制論」の文脈で、佐藤政権時代の位置づけを報告、検討した。(平成16年)2月15日〜17日研究会を開催。天川晃が「『革新自治体』の時代」を報告、問題点・課題等を提示、討論を行った。16日神戸市文書館で資料検索。同時に、各自本年度の報告を行い、平成16年度においては、研究会報告のスケジュールを確認するとともに、先行研究者の研究会への招聘、関係者からのヒアリングを予定を確認した。なお、楠田実氏(佐藤栄作氏秘書)からのヒアリングはご本人が急逝したため行うことができなかった。研究成果の一部、中島信吾「『同盟国日本』像の転換-ジョンソン政権の対日政策-」が刊行された(波多野澄雄編著『池田・佐藤政権期の日本外交』ミネルヴァ書房、2004年所収)。