研究課題/領域番号 |
15330071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
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研究分担者 |
藤井 秀登 明治大学, 商学部, 助教授 (90308057)
三木 理史 奈良大学, 文学部, 助教授 (60239209)
渡邉 恵一 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (00267387)
松本 和明 長岡大学, 産業経営学部, 専任講師 (20320880)
大島 久幸 高千穂大学, 経営学部, 助教授 (40327995)
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キーワード | 両大戦間期 / 都市交通 / 貨物輸送 / 東京 / 大阪 / ロンドン / 交通調整 / 経済統制 |
研究概要 |
本研究の課題の1つである戦間期における都市交通の発展については、2003年11月29・30日に鹿児島大学で開催された鉄道史学会第21回大会において「戦間期大都市交通の諸問題」という共通論題を組み、研究協力者の協力を得ながらこれまでの研究の成果の一部を発表した。そこでは、研究代表者である老川慶喜の「問題提起」を受けて、研究分担者の鈴木勇一郎が「東京における都市交通の成立と再編」、三木理史が「戦間期大阪市における交通調整と都市膨張対応」、そして研究協力者の野田正穂が「戦時経済統制と交通調整法」、中村実男が「戦間期ロンドンにおける郊外化と交通政策の展開」なる報告を行った。司会は、研究分担者の松本和明と研究協力者の高嶋修一が務めた。1920〜30年代にかけて、日本の主要都市では交通調整という政策が実施されたが、この共通論題では東京と大阪における交通調整と都市交通の発展を、イギリスのロンドンと比較しながら検討した。青木栄一(駿河台大学)、湯沢威(学習院大学)、青木真美(同志社大学)などのコメントもあり、活発な議論が展開された。 一方、本研究のもう1つの課題である戦間期における貨物輸送の問題については、研究分担者や研究協力者と分担しながら『戦間期都市交通史資料貨物輸送』(野田正穂・老川慶喜編、丸善、全8巻)を出版した。この資料集には、東京や大阪の小運送に関する資料が収められており、本研究にとってはきわめて重要な資料であった。研究代表者の老川をはじめ、研究分担者や研究協力者が議論しながら分担して資料解題を執筆し、本研究を深めていった。 また、そのほか、ほぼ月に一度のペースで研究会・連絡会を実施し、日本各地の資料調査も精力的に進めてきた。とりわけ、名古屋商工会議所、大阪商工会議所、福岡市総合図書館、北海道開拓記念館などにおいては、関係者の協力を得て貴重な資料を収集させていただいた。
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