研究課題/領域番号 |
15330080
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研究機関 | 嘉悦大学 |
研究代表者 |
古賀 義弘 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30096812)
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研究分担者 |
渡辺 広明 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (20210932)
平井 東幸 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30228762)
青山 悦子 嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (30296058)
和田 耕治 嘉悦大学, 経営経済学部, 助教授 (00350702)
草原 光明 日本大学, 経済学部, 教授 (10096802)
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キーワード | 無錫市 / 華西村 / 郷鎮企業 / 民営企業 / 下請け企業 |
研究概要 |
本課題の中心と位置づける中国への企業および地域調査は、平成17年8月15日より同22日に行った。対象地域と対処企業は、前半に無錫市と同市副市長・対外貿易経済局等関係者への聞き取り、光陰市華西村と同村村長など幹部からの聞き取り、同村立企業各社の見学と企業幹部への聞き取りを行う。後半は慈渓市に移動して同市長および経済関係幹部からの聞き取りおよび中国民営・日系企業への聞き取りを行う。また最終段階では上海において上海私営企業、特にベンチャー関連企業の経営者への聞き取りを行う。 本調査の前半では、無錫市の対外政策の展開と課題について、華西村では「天下第一の村」を標榜する中郷郷鎮企業の成功事例をつぶさに調査することができ、急成長と共に所得格差拡大など改革開放政策の推進に伴う問題点など現状が理解できた。後半では慈渓-上海間橋梁建設にともなう上海経済圏の量的拡大と、それが今後に予想される東アジアに及ぼすと影響についての認識が深まった。また上海では民営企業のすさまじいまでの叢生と発展の背景に何があるかということについての理解が深まった。 3月には名古屋を中心とした中部地域の企業調査、他の研究者からの講演と意見交換を行う。名古屋では前年度に引き続きトヨタ自動車関連の下請け構造と収益構造についての調査と先行研究者との意見交換を行い、またノリタケ社における輸出産業としての成長過程および異分野進出の現状についての調査を行う。その後福井・鯖江のめがね産業の、特に韓国との競合による地盤低下と地域経済の現状についての認識を深めた。 上記の調査以外には4回の研究会を開催した。
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